幸楽苑のもつ鍋を忖度なくレビューする

もつ鍋は主に牛のもつ(小腸や大腸の内臓肉)を主材料とした鍋料理で福岡県を中心に広がっていった。そのルーツをたどると歴史は古く、第二次世界大戦後にもつ肉とニラをアルミ鍋で醤油味に炊いたものがもつ鍋の始まりと言われており、1960年代にはごま油で唐辛子を炒めてもつを入れてから味付け用調味料とネギ類を入れ、すき焼き風に食べられていたという。

その後福岡のもつ鍋はコツコツと進化を遂げる。鰹や昆布、鶏ガラなどで取った出汁に醤油で味つけし、その中に下処理した牛のもつと大量のニラ・キャベツともつの臭みを消すためのニンニク、好みで刻んだ唐辛子を入れ、これを火にかけて煮込んで食す。もつと野菜を食べた後には、残った汁にちゃんぽんの麺を入れて「〆」とする事が多い。これが現代におけるもつ鍋のフォームとなる。

この福岡のもつ鍋が東京に持ち込まれたのは1992年の事。東京に上記の博多風もつ鍋店がオープンすると、安くボリュームがあって酒によく合うなどもあり、バブル崩壊後の風潮とも融和して東京を中心に広く知れ渡った。そして「もつ鍋」が同年の新語・流行語大賞銅賞を受賞するほどのブームとなり、この様にしてもつ鍋は全国に浸透していった。【以上、Wikipediaを参考】

 

そんなもつ鍋が去年12月6日から幸楽苑で15時からの限定商品として販売され、幸楽苑好きなわたしとしては押さえておかなければと思いお店に行ってきました。鶏鍋やもつと鶏の相盛り鍋、鍋の味つけは4種類あるけど「1番人気塩味」と書かれていたのでとりあえずスタンダードに塩味のもつ鍋を1人前でオーダー。

お値段が税込で、

 

1人前 1,180円 期間限定 980円
2人前 2,120円 期間限定 1,760円
3人前 3,000円 期間限定 2,490円
4人前 3,770円 期間限定 3,130円

 

と、大きいサイズを頼むとお得に注文できる価格となっています。期間限定で割引となっていますがいつまでの期間限定なのかは不明。

 

オーダーすると間もなくカセットコンロが到着。このカセットコンロが割と大きめなのでカウンターだと窮屈に感じるかもしれません。

 

もつ鍋が到着。サイズ感がいまいちわかりづらいので大人気らしい幸楽苑の素を添えて撮影。コンロは大きいけど鍋の内容はちょっと小ぶりに思えます。野菜は1人前250gだそうでそこに牛もつが100gほどいらっしゃる感じ。野菜はもつ鍋らしくニラ・もやし・キャベツに珍しい水菜が入っています。火をつけ沸騰してから5分後が食べごろのようなので素直に指示に従う。

 

完成。もつは思ったより細かくカットされていて食べやすい。結論から言うと味は「悪くない」です。詳細は後述。

 

もつと野菜を食し終わったらちゃんぽん麺では無く幸楽苑の麺である「〆らーめん」を鍋に入れる。コンビニのざるそばなんかでよく見るほぐし水がついてきます。他には「雑炊セット」や糖質を抑えた「ロカボ麺」を選ぶこともできます。

 

きっちりと完食させました。と、言うわけで感想。

 

良かった部分

鍋のベースとなる塩味のスープは幸楽苑の塩ラーメンスープの流用と思われる。これが見ての通りあっさりとして美味しい。牛もつは丁寧に下処理がされていて「変な」臭みはなく、見ての通り割と細かめなのでかみ切りやすく誰でも食しやすい。足りない場合は肉も野菜も麺も追加料金を支払えば追加できる。

1人前からのサイズが準備されているので一人でも気軽にオーダーでき、家族連れには優しい割引がある。味、価格帯的に一言でこのもつ鍋を表すと「万人向けもつ鍋」と言えるでしょう。

 

気になった部分

福岡のもつ鍋は醤油味が王道でニンニクがガツンと効いていることが多い。目に見えて鍋の上にトッピングされている他にスープに溶け込ませていることもあります。なぜこんなにニンニクが効いているかというと牛もつってどんなに下処理を手寧にしても根幹的な「独特な牛もつの臭い」があるのでそれをうまく中和させるためにそういう仕様となっていることが多いです。

幸楽苑の塩味もつ鍋は割と繊細な優しい味でニンニクも少な目なのでこの「独特な牛もつの臭さ」が割とはっきりとわかります。わたしは割と苦手な臭いなので塩味より主張の強い醤油味や味噌味のが合っているかもしれません。

味はともかく気になるのは価格帯。成人男性的にはちょっと物足りない量でこのお値段…客単価を上げたいんだろうなぁって感じで期間限定割引価格でも結構強気の値段に感じます。おかわりも追加牛もつ600円、追加鶏もも600円とどのくらいの量がやってくるのかわからないけど足りないなら餃子やラーメンを追加オーダーした方が個人的にはいいと思います。

1人前でもつ鍋と〆ラーメンをオーダーするということは、平たく言うと牛もつ塩野菜ラーメンが保温付きで税込1,380円(期間限定1,180円)な訳で、これが個人的に余計高く感じるのはこれが原因なんです。

 

野菜300g(期間限定350g)の塩野菜たんめんが税込700円なんですよ。もちろん鍋には鍋のメリットがあるし牛もつとカセットコンロ分の価値もあるだろうけど一人で食すならたんめんと餃子のセットの方をわたしは選びます。

ただし、複数人だと割引もあるので酒場替わりに利用するなら全然アリだと思います。が、幸楽苑で提供されている肝心のアルコールがビール、レモンサワー、ハイボール、ブドウ味の幸楽苑ハイボール、日本酒くらいなのでもつ鍋をベースにお酒を飲む人を増やしたいのであればもっとアルコールメニューを充実させた方がいいと考えられます。

でもまぁ幸楽苑って「ファミレスのラーメン版」なんて言われているくらいターゲット層が「ファミリー層」だと思うので単価が安いと寄ってきやすいガラの悪い酒飲み層をお店に呼び寄せて大丈夫なんだろうかとは思いますが…シンプルにちょい飲み一人客の確保に成功した中華チェーン店「日高屋」の真似をしたいのかと感じるけど、日高屋は都心部駅前、幸楽苑は郊外ロードサイドに店舗を構えていることが多いので同じ戦略はきついんじゃないですかね。

 

まとめ

以上の事から幸楽苑の塩味もつ鍋をいただいた個人的な感想を一言で表すと「悪くないけど割高感を感じた」となりました。優しい塩味は美味しいけどどうしても牛もつ独特の臭いを感じてしまいます。なのでわたしは鶏鍋のが好みだろうけど、鶏肉の鍋ともつ鍋が同じ価格で提供されている以上鶏ももが牛もつより大量に鍋に入っていないと余計に割高感を感じてしまいそうです。

もつ鍋って全国的にブームが起きた頃から二郎系ラーメンのように「安くてボリュームがあってガツンと来たい時に食すもの」じゃないですかね。このご時世価格は仕方ない部分もあるだろうけどトッピングのニンニクの量は選べるようにしてほしいところ。さらにニンニクかしょうがの選択制だとより万人向けの商品にもなるしニンニクでガツンと来たい人も納得できると思います。追加ニンニクは有料でもいいから検討してほしいですね。このもつ鍋は手軽にライトな感覚のもつ鍋を楽しみたいという人にはおすすめできますが、ニンニク魔人には物足りなさを感じてしまうでしょう。

ただ、結構Twitter等でオーダーしている人のもつ鍋を見るとニンニクの量がてんでんばらばらなので、店員さんの気分次第でニンニクの量が変わってしまうのかもしれません。まずはニンニクの量を統一してほしいですね…わたしのもつ鍋が今まで見た幸楽苑のもつ鍋の中で最も少ない気もします。どの道多くのっているもつ鍋でもニンニク好きには満足のいく量ではありませんが。

しかしながらこんな大手企業が新しいことにチャレンジするって言うのはとても関心高い事なので、いち幸楽苑ユーザーとしては陰ながら応援させていただいてます。てか、このもつ鍋と共に昔の名物トッピングだった「辛子にんにく」を有料でもいいから復活させていたら評価はガラッと変わっていたでしょう。100%絶対にもつ鍋と相性がいいですよ辛子にんにくは!笑

 

幸楽苑 中田町店
仙台市太白区中田町字杉ノ下11-6
営業時間 9:00-22:00

 

幸楽苑 もつ鍋 公式サイト

https://stores.kourakuen.co.jp/15330

 

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https://ozfare.com/category/kourakuen/

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