男飯 第23話 牡丹肉って何の肉?

 

最近、何かと話題をくれる近所のかずくん…「近所のかずくん」で検索するとトップに出てきてしまうキングオブ近所のかずくんがまた「およさん、ネタにどうぞ」と言いながらこんなものをくれたんです。

 

 

 

 

これ、何の肉か多分皆さんご存知だと思うのですが淡い紅色をしているから牡丹肉ともいわれる「猪」の肉なんですよ。結構な貴重品なのにぽーんとかずくんがくれましてありがたやありがたや…

ただ、これは猪に限ったことではないけど家畜として育てられていない肉、いわゆる「ジビエ」って下処理が雑だととんでもなく臭かったりするんですよね…以前務めていた会社の上席であるたけさんが昔ニコニコしながら持ってきた猪がそういうやばい猪で、ワインで洗ってもまったく臭いが取れなくて泣いた思い出があるのです。

まぁ、この地点でそんな異臭はしていないからかずくんから貰った猪は大丈夫だと思うけど、一応一枚焼いてみることに。

 

 

 

と、言うわけでフライパンに油を引かずじゅーっと焼く。で、どこの家庭でも常備されているであろう「マキシマムオリジナルスパイス」をふりかけて食べることに。ほんとこのスパイス美味しいよね…

 

 

 

うん、臭みもなく、うまい!丁寧に下処理されている感じでバッチリ美味しかったです。が、写真を見てもらうと解るんだけど「肉一切れ」焼いただけでフライパンがこんなに脂でギットギトになっちゃったんです。猪って野生動物だから冬の寒さに耐えるために冬前後はものすごく脂を溜め込むんですよ。そういう時期以外は豚より油っこくない気がするし、その猪の脂が美味しいんだけど、ステーキの脂身って量を食べれないじゃないですか?猪の脂も同じで美味しいけどある程度脂を落とさないとすぐに飽きてしまうんですよね。

猪肉の食べ方って一番メジャーなのは「牡丹鍋」という味噌味の鍋なのですが、味噌を使った消臭目的もあるけどこの猪の脂多すぎを何とかするための鍋でもあると思うんですよね。しゃぶしゃぶで余分な脂を落とす理論というか…そんなわけで本日は猪の脂身をある程度抑えた料理を作っていきたいと思います。

 

 

 

 

・猪肉の生姜焼き

・材料
猪肉…それなり
キャベツ…いっぱい
玉ねぎ…いっぱい

・調味料
醤油…それなり
料理酒…それなり
砂糖…整える程度
生姜…沢山
白ゴマ…お好みで
ニンニク…お好みで

え、生姜焼きって全然肉の脂を落とさないじゃないか!って思うかもしれませんが、作り方によっては意外と脂が落ちるんですよ。ってことで調理開始。

 

 

 

①玉ねぎの皮を剥いて食べたいだけ適当にカットする。

 

 

 

②そこに猪肉も入れる。

 

 

 

③調味料を全部入れる。わたしの好みなのですが生姜焼きってはっきりとしょっぱい味が好きなんですよね。ご飯のお供はもとよりキャベツと一緒に食べて丁度いいくらいの塩加減が好きなんです。醤油と料理酒を1:1で、大さじ1ずつ入れて混ぜてを繰り返し底面に貯まらないくらいがちょうどいい感じです。下に醤油がダバダバに溜まっていると塩気が多すぎになるのでその時は取り除いて下さい。

砂糖は塩の刺々しさを少し緩和するために入れます。白ゴマは完全にお好みです。わたしは好きなのでたっぷり入れます。ニンニクも生姜焼きですがお好みで入れて下さい。わたしは入れます笑

 

 

 

④ラップをして一晩冷蔵庫で熟成…しなくて合わせて10分くらい経ったら焼いてもいいけど玉ねぎに醤油が染みてる方が好きなんですよね。

 

 

 

⑤一晩置いた感じ。この色の玉ねぎが焼くとうまいんだよなぁ…

 

 

 

⑥と、言うわけで焼いていくのですがここでポイントなのが、フライパンに油をひかず、

フライパンを温める前に肉を入れる

って所です。ダシでも水から煮たほうがよく出たりするじゃないですか。同じような感じでじっくり火を入れてやると脂を落としながら焼けるのです、たぶん。煮てるみたいな焼き具合になりますので好みじゃない人は普通に予熱をして焼いて下さい笑。ジューという音がなったら弱火~中火にしてゆっくり焼きます。

 

 

 

⑦ゆっくり焼いている間に生姜焼きのお供であるキャベツを切ります。

 

 

 

⑧まんべんなく火が通ったら出来上がり。肉汁は噛めば出るので避けながら皿に盛り付けます。

 

 

 

って事で完成。さらに汁気を切るために小皿に取り分けながらいただきます。猪って豚よりも歯ごたえがあって噛めば噛むほどうま味が出るので生姜焼きの味付けがすごい合うんですよ。今回もらった猪は全然臭くなくて美味しかったのですが、やっぱり生姜って強いのである程度臭いを押さえつけますからね。

ちなみにフライパンに余った肉汁はキャベツを食べるときのドレッシングとして超有能です。まぁ生姜焼きとキャベツが合うんだから当たり前だけどこのタレだけでも美味しく食せるので捨てないでとっておくといいですよ。ただ、当然のように冷めると真っ白の塊になるので使う時は再加熱が必要ですが。

 

と、いうわけで猪の生姜焼きは大変美味しゅうございました。皆さんも猪肉が手に入ってぼたん鍋以外になんか調理法がないかなーって思ったらこの生姜焼きがおすすめです。ご飯のお供にも、酒のアテ、冷めても美味しい弁当のおかずにもなる優秀な料理ですよ笑

 

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