ノンアルコールビールの王

 

ゆるーくダイエットをしていてアルコールを控えているから恋しくなって飲むのではなく、純粋にノンアルコールビール(ビールテイスト飲料)の味が好きでよく飲むおよです。炭酸が飲みたいけど甘みは感じたくない、けど炭酸水では物足りないっていうわたしの需要にドンピシャなんですよねノンアルコールビールって。

 

写真の「からだを想うALL-FREE」は内臓脂肪を減らすからとか健康のためではなくで、ローズヒップエキスが成分に入っているからなんです。ほのかに香るローズヒップのフレーバーがいい感じに甘くない炭酸飲料にアクセントを加えていて普通に好みだからよくこれを飲んでいます。コンビニでも売っていますしね。

 

ところで、海外でははるか昔から存在したノンアルコールビールですが、日本におけるノンアルコールビールの元祖ってご存知でしょうか。今でも親しまれているノンアルコールビールの代表格「ホッピー」が戦後である1948年に発売されたのですが、こちらはノンアルコールビールというよりは焼酎を割る飲み物として普及したので今で言うレモンサワーの素みたいな扱いだったんですよね。

そして昭和の2,30年代ってこのホッピーにあやかった焼酎を割るための飲料「新ビールミックス」というのが流行っていたそうです。

 

では、ホッピーのように焼酎を割るためではなく、今のようにノンアルコールビールとしてそのまま飲むスタイルが普及したのはいつからかと言うと、1986年に当時も問題になっていた飲酒運転の撲滅を目的として宝酒造から「Takaraバービカン」というノンアルコールビールが鳴り物入りで発売され、色んなメディアに取り上げられたのが元祖と言われています。

…ですが、ビールほどコクや深みがないという理由でそこまで爆発的なヒットはせず、しかしながら代わりになる日本製の商品も殆どなかったので細くながーくノンアルコールビールの覇権を握っていました。

 

2000年代中盤以降に飲酒運転の度重なる悲惨な事故によってより厳罰化されることとなった酒気帯び運転・飲酒運転。これらの問題を解決するべく各ビールメーカーがこぞってノンアルコールビールの開発を始めました。バービカンはノンアルコールビールを謳っていましたが実際は1%未満のアルコール分が入っていたみたい(アルコール分未記入のため真意は不明だけど)だったので、各ビールメーカーは「真の」0.00%ノンアルコールビールを開発するために躍起になりました。

バービカンもその流れにのって改良を加え、アルコール分0.1%と2003年頃にバービカンに表記されるようになったのですが、その後各ビールメーカーが0.00%のノンアルコールビールを発売し始めるとノンアルコールの王であるバービカンはその役目を終えてひっそりと引退…したと思ったんです。なんせ2010年ころにはもう販売店で見かけなくなりましたからね。

 

で、わたしはこのバービカンを子供の頃にちょくちょく飲んでいたんです。なんというか、「ビールに比べて」コクがないとか深みがないとか当時から言われていたけど、バービカンはバービカンで独特の苦味や味があってこれはこれでアリだろうと。と、いうかビールより先にわたしはバービカンを飲んでいるので大酒飲みには不評なノンアルコールビールだけど、大酒飲みのわたしが普通にノンアルコールビールを好きな理由なんだと思います。

 

コーヒーよりも先にビールっぽい味を覚えさせてくれたバービカンはやっぱり子供の頃から飲んでいるからか結構好きだったので見かけたらちょいちょい買って飲んで「ああ苦いなぁやっぱり」とか思っていたのですが、前述の通り2010年頃から見かけなくなったのでわたしはてっきり引退したものだと思っていたんです。

して、最近またノンアルコールビールを飲むようになったので、その流れでバービカンを記事にしようと調べてて気づきました。

 

 

 

 

 

 

バービカンは生きている…

 

宝酒造から日本ビール株式会社にメーカーを鞍替えし、名前も2010年頃に変更されていたんです。メーカーも名前も変わっていたらそりゃ別モンじゃん!とも思えるけどまずは素直にバービカンのDNAが残っていることに歓喜、そして生きているならそりゃ味わいたくなるってのが人ですよね。

と、言うわけで近所を探しても無かったのでうーんこの辺では売っていないのかなぁと思っていたのですが、本日買い物に行ったフーズガーデン玉浦食彩館さんにて無事発見し確保。よく朝鮮漬を買いに行っていた店舗さんですが最近は時期じゃないからかお目にかかれずですが…冬に復活することを望んでおります。

 

で、ノンアルコールビールの王の意志を引き継いでいるのがコチラ。

 

 

 

 

龍馬1865

 

まず、見た目がかっこいい。ビールらしさが感じられないこのデザイン、なんで坂本龍馬が描かれているのかというと缶の説明にある通り坂本龍馬が商社を設立しビールを輸入して初めて飲んだのが1865年だからだそうです。なんでこんなかっこいいことをノンアルコールビールでするんだろうと思ったらちゃんと日本ビールさんが発売しているアルコール入りの「明治維新 坂本龍馬」というビールもあるんですね。なるほど納得。

で、この龍馬1865を味見してみてびっくり。これ、味はビールですね!飲まない人からするとわからないかも知れませんが、今どきのノンアルコールビールってそれほど苦味もなくどちらかというと甘くない炭酸飲料って味なんですがこの龍馬1865はしっかりとしたビールの味で、しっかりと苦味があり後味のそれがしっかりとビール

100mlあたり12kcalと0カロリー飲料ではないのですが、だからこそ余計なものが混じっていないんです。原材料は麦芽、ロースト麦芽、ホップ/炭酸と男前…うーん、甘くない炭酸飲料の需要からノンアルコールビールを飲んでいたわたしとしても、こうしっかりとビールに寄せた味で作られているノンアルコールビールがあるならそれもまた選択肢になっちゃいますね。

 

龍馬1865は味はしっかりとビールなので、アルコールは苦手だけどビールの味をしっかりと楽しみたい方やハンドルキーパーさん、休肝日のお供に向いていますよ。あんまり売っているのを見かけないけど、イオン系列にはあるみたいだし、しっかりと探せば近所にあると思いますよ。

 

そんなわけで久々に再会したノンアルコールビールの王は坂本龍馬になっていました笑。ただまぁ、バッキリと言えるのはこれはバービカンの味ではないですね、バービカンっぽさはあるけど龍馬1865の方が美味しいです笑

ノンアルコールビールの王” に対して1件のコメントがあります。

  1. ピンバック: 40歳の誕生日 | ozfare

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