いちじくを煮る
先日、近所のかずくんのお父様からこのようなものをいただきました。
いちじく(無花果)。
いちじくは、クワ科イチジク属の落葉高木とその果実のことを言います。果樹として世界中で広く栽培されていて、雌雄異株で、雌株の花嚢(かのう)が果嚢(かのう)になります。どちらも読みが「かのう」なので耳で聞いているとこんがらがるのですが笑、それが上記の写真にあるいちじくの「果実」と呼ばれていて、古くから世界中で食用にされています。
で、まぁなんでこのいちじくを頂いたのかというとその近所のかずくんのお父様とお話していた時に、いちじくの煮方も色々あるんだよねって話になりまして、お父様のお知り合いは甘露煮にはちみつを入れたりしているようで、いろんないちじくを煮たやつを食してみたい、なんてお父様は言っておりました。
で、およさんはいちじくを煮るのか?って聞かれたのでまぁ煮ようと思えば煮れますけど…と、いうと「およさんが煮たやつを食ってみたい!」って事になって頂いたわけです…解りました。作ってみますね、なんて言ったものの、煮るのはいいんだけども、わたしは滅多に甘いものを食べないんですがね…
んー…まぁ甘露煮は結構みんなが作っているからなぁ…なんて思いながらとりあえず頂いたいちじくを生で一つ食べてみる。爽やかな甘味と酸味を感じることができる完熟いちじくだったので、ちょっと変わった感じかつ完熟のいちじくを活かすような感じに煮てみました。そんなわけで本日のレシピはこちら!
いちじくのコンポート
・材料
いちじく…1キロ
白ワイン…500cc
水…300cc
砂糖…250グラム
はちみつ…大さじ3
レモン汁…大さじ2
コンポートとは果物を水や薄い砂糖水で煮て作るヨーロッパの伝統的な果物の保存方法。ジャムに比べて果実自体の食感や風味が残っていて糖度も低いため、そのまま食べる他にアイスクリームやヨーグルトに添えて食したりします。
コンポートという言葉は結構広義な意味合いを含めていて、ただ単に砂糖水で煮てもコンポートだしそこにワインやシナモンのようなスパイスを加えてもコンポートと言われます。つまり日本における味噌汁やインドでのカリーのような、大まかな形はあれどこれと言ったレシピに決まりがなく各家庭で具材や味付けが違うものだったりするのです。
と、いうわけでいちじくのコンポートを作ろうと思ったのは甘露煮よりさっぱりとした出来になるからだったりします。甘露煮は少し青みの残ったいちじくをたっぷり甘く仕上げるイメージがわたしにはあったので、完熟いちじくならコンポートの方がいいんじゃないかなぁなんて思いまして。赤ワインで煮ても色合いが鮮やかになって良いけど、結構ワインの味も残っちゃうので今回は白ワインで作ってみました。
・作り方
①まずはいちじくを洗いつつ大鍋にお湯をはり、1分ほどいちじくを茹でてその後冷水で冷まします。
②いちじくの薄皮を剥いていきます。トマトの湯むきの要領で軽く茹でてあるから簡単に皮が剥けるのです。ヘタの部分を掴み下の方に下げるとからずるっと剥がすことができます。甘露煮なら皮は剥かないけど、コンポートはなんとなく剥いたほうが好きだったり…するんだけど正直めんどくさい笑。今回の調理で一番手間と時間がかかるのがこの部分ですね。
ただ、別に完全に剥けなくても食べれるのでそこまで神経質にならんでもいいと思います。なんなら剥かなくてもいいと思います笑
③鍋に白ワイン500cc、水300cc、砂糖250グラム、はちみつ大さじ3を入れて沸騰させそこに皮を剥いたいちじくを入れて5分ほど弱火で煮込みます。強火でガンガン煮ちゃうとすぐに煮崩れを起こすので火力に注意。
4分経ったらレモン汁大さじ2をさらーっと入れてあげます。仕上がりが鮮やかになるらしいけど正直見た目も酸味もわからん笑
④5分ほど煮たらタッパーにでも移して冷めるのを待って完成。あとは冷蔵庫に入れておけば5日くらいは食べることができます。暖かくても食べられるけど個人的には冷蔵庫でキンキンに冷やした方が好きだったりします。
と、いうわけで完成品がこちら…なのですがなんせ普段甘いものを食べないからか気の利いた皿が見当たらなかったのでサントリーオールフリーの皿で頂くことにしました笑。白ワインで煮ているので見た目はとてもこざっぱりしていますね。
甘露煮の、ジャムのようなねっとりまったりとした味わいもいいですが、こちらのコンポートはかなりすっきりとした甘さで仕上がっています。それでいて皮も取ってあるのでなめらかにつるつるっと食べられます。程よい甘さなのでバニラアイスと合わせても美味しくいただけますよ。
と、言うわけで早速バニラアイスと合わせてみたけど引き立てあってすごく美味しいデザートになりました。皿も引き出しの奥から見つけてきました笑。いちじく自体そこまで尖っていて個性のある味では無いけど、ちょっと手を加えれば引き立てのうまい名脇役になりますね。単体でも美味しくいただけるけども。
と、いうわけでいちじくのコンポートのご紹介でした。いっぱいいちじくがあって全部生食または甘露煮にするのもなぁ…と、言う人はちょっと変わった味わいに仕上がりますので是非チャレンジしてみて下さい。甘さが控えめなのでなんにでも合わせることができます。ただ、糖度が控えめな分だけ甘露煮よりは日持ちがしないのでそこだけはご注意下さい。
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普段はしょっぱいものばっかり作っています笑