地ビールを嗜む

地ビールとはいわゆる「クラフトビール」の事を言う。クラフトビールとは、英語で職人技のビール、手作りのビール等を意味するビールで、キリンやアサヒ等大手のビール会社が量産するビールと対比して用いられる。

日本での地ビールの始まりは1994年の酒税法改正によりビールの最低製造数量基準が2000キロリットルから60キロリットルに引き下げられ、全国各地にマイクロブルワリー(小さな規模でビールを生産するビール工場、ビール醸造所を言います)が登場して、地ビールと総称されるようになったことから世間で認知されるようになった。

一時は300社以上の地ビール会社が存在したが最近ではその数は落ち着いている。地方の小規模事業として行われている地ビールもあれば、ビールではない日本酒等を取り扱う他の酒造メーカーが地ビールに参戦している事もある。

 

 

 

そんなわけで他ではあまり見かけない地ビールが近所のスーパーで色々売られていたので買ってきてみました。本日はそんな地ビールをダラダラと飲んでみます。

 

 

 

アテは同じスーパーで売っていたこちらのホンビノス貝。北米原産のこの貝ですが船舶の船体に付着したかバラスト水に混ざって日本へ運ばれ、東京湾や大阪湾に定着したと考えられています。外来種だけど在来種とは生息域が異なり住み分けがきちんと出来ていて生態系への影響がないので新しい日本の名物貝として「大アサリ」なんて名前で売られているのを近年見かけますね。

 

 

 

100円ショップで売っている網を使ってこのホンビノス貝を焼いていきます。

 

 

 

あーもう絶対美味しいよねこれ。と、言うわけでアテの準備ができたので地ビールをどんどん飲んでいきます。

 

・こしひかり越後ビール

 

エチゴビールは新潟県新潟市西蒲区松山にあるエチゴビール株式会社が製造・販売している地ビールのブランド名。缶にも書かれている通りこのビールには新潟産のこしひかりが入っています。つまりお米入りのビールなんですね。

味はいかにも地ビールって風味がしますが飲み口はかなり爽やかな感じで、それに加えて日本酒を飲んだときのような米の香りが混じっています。食べ物の邪魔をするようなタイプの味ではないのでホンビノス貝にもよく合いました笑。フルーティさを感じるので女性にもおすすめの1杯ですね。

 

 

・After the Storm I Dry Hopped Lager

 

BLACK WIDE BREWING合同会社は宮城県気仙沼市にある地ビールの会社。このビール、1缶で700円くらいします。

地ビールっぽい風味が少しだけ感じる爽やかな飲み口です。まぁこの値段設定で気仙沼から世界に、なんてキーワードで活動しているみたいなので日本人の普段飲み向けのビールではなくよそゆきのビールを作ろうとしているんでしょうね。

 

 

・黄桜 悪魔のビール

 

これ、めっちゃ好き笑

黄桜は「きーざっくらードン!」のCMでお馴染みの大手日本酒製造会社。そんな黄桜で地ビールを作っていてこの悪魔のビールもそのひとつで缶には「普段は怖い悪魔たちも美味しすぎてついつい飲みすぎてしまう「悪魔のビール」です。ホップのトロピカルな香りとしっかりとした味が楽しめる赤い色のビールに仕上げました」と、書かれています。

黒ビールのように強烈なポップの香りとコクが有り、このクセは人を選ぶと思いますが「ああ、地ビール飲んでいるなぁ!」って思えてわたしはかなり好みでした。強烈だけど飲みやすいしね。クセがないならビールならコロナくらいクセがないのが好きで、癖があるビールならギネスくらいがっつりとあったほうが好きなわたしなのでこのビールはアリ。かなりアリ笑

 

 

・きんくら

 

きんくらは最初に飲んだこしひかり越後ビールと同じエチゴビールさんの地ビール。こしひかり越後ビールとは違い米は入っていませんが爽やかな飲み口は同じ様な感じがします。このエチゴビールの地ビールは全体的にクセがなく、ホップが軽く香るような作りになっているんでしょうね。

例えるなら日本酒の大吟醸のような、米を磨き上げて雑味を丹念に取るみたいな感じでビールを造っているんでしょう。最初に飲んだこしひかりと同じく女性向けの味がしました。

 

 

・ユキノチカラ 白ビール

 

ヘリオス酒造株式会社は、1961年にラム酒の製造から始まった、沖縄県名護市に本社を置く日本の酒造メーカー。そのヘリオス酒造さんが岩手県西部の旧沢内村(現・西和賀町)に1996年にできたクラフトビール工場が2020年3月に閉鎖される事になった時に引き継ぎ今でも西和賀の地でビールを造っています。

岩手の矢巾町(やはばちょう)と秋田の大仙市の間くらいにある、大自然の中の工場で寒さも岩手県の中ではトップクラスに雪深い土地。寒いところのお酒って味がなぜか洗練されているというかさらっとしている印象があるのですがこの白ビールもエチゴビールと同じくビールで大吟醸を目指したかのような洗練さを感じました。すっごい飲みやすいです。

 

と、言うわけで5本飲み比べてみたのですが、なんかこうもっと地ビールってクセの塊みたいな味だと思ったら最近のは洗練された味を追求しているのかかなり飲みやすいものが多かったです。個人的には黄桜の悪魔のビールがクセの塊で好きですが笑

更に驚いたのがホンビノス貝の味。見事にどの地ビールにも合いましたね…この貝安い割には美味なのでちょくちょく食べていますがまさかここまでお酒の邪魔をしないとは思いませんでした。

そんなわけでなにかの参考になればいいかなぁといった地ビールの記事でしたとさ。暖かくなってくるとビールが恋しくなりますからね笑

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