ワタリガニでヤンニョムケジャン

 

エッチなカニをヤンニョム漬けにする

 

以前、妹にヤンニョムケジャンが食べたいと言われてエッチガニ(クリガニ)で作ったのがいい塩梅だったようで、また食べたいと言われまして。でも、エッチガニの時期は3~5月くらいなので今度はワタリガニで作ってみようと思いました。まぁエッチガニはワタリガニの親戚みたいなカニだけども。

しかしながらヤンニョムケジャンは生食になるので果たしてワタリガニで作って大丈夫なのか調べてみると、クリガニと同じ様に海のカニなので(汽水域に生息している可能性魔あります)寄生虫はいることももちろんあるけどしっかりと冷凍すれば大丈夫…だが、カニの刺身自体カニが新鮮じゃないと危険とあったのでいつお亡くなりになったのかわからないカニは危険と判断し、活ワタリガニを探す旅に出る。

スーパーを巡ること数軒、よく朝鮮漬を買いに行くフーズガーデン玉浦食彩館の兄弟店舗であるフーズガーデンゆりあげ食彩館さんでいけすにいるワタリガニを発見する。やっぱりこの食彩館さんは只者じゃないスーパーですな…

 

 

そんなわけで活ワタリガニを使ってヤンニョムケジャンを作っていきますが、カニの生食となるので作る方は自己責任で食していただければと思います。そりゃしっかり冷凍さえしてしまえば大丈夫みたいですが万が一って事もありますし…その万が一に当たると大惨事なので生食のリスクをしっかり理解した上でお試し下さい。

 

・ワタリガニでヤンニョムケジャン

・材料
活ワタリガニ…2杯(600g)

・漬け調味料(ヤンニョム)
粉唐辛子(一味唐辛子)…14g(一味唐辛子の詰替え用を一袋)
コチュジャン…大さじ8(そんなに辛くないので好みでドバドバ入れましょう)
塩…大さじ2
醤油…大さじ3
はちみつ…大さじ3
ごま油…大さじ3
青唐辛子…風味付け用なのでお好みで(胎座という種がくっついている部分を入れると激辛になる)
ニンニク…だいたい一房分
リンゴ…半分
タマネギ…1個
中華だしの素…さらさらっと

 

ヤンニョムの材料は以前エッチガニで作ったときと変わりませんが、前回少し気になった事があったのでそこを改善してあるレシピです。

ヤンニョムとは韓国料理における合わせ調味料の総称を言います。焼肉の下味やキムチ、チゲ(韓国鍋)なんかにも使われます。ベースとなるのはコチュジャンという韓国の甘辛味噌とニンニク、そこにお好みで色々と足していくのですが、日本のみそ汁のように韓国では各家庭でこのヤンニョムのレシピが違ったりします。

 

・作り方

①ワタリガニのふんどしを外してよく水洗いする。カニは共通で腹の部分にあるふんどしに汚れがたまりがちなので包丁でくりっとやって外し、汚れが落ちるよう入念に水洗いします。関節部分や細かいところは歯ブラシを使うのがおすすめ。洗い終わったらそのままタッパーに入れておきます。〆る場合はワタリガニの口に竹串やアイスピックのような鋭利な刃物をおしりの方まで刺してぐりぐり回転すればおとなしくなります。茹でるわけじゃないから今回は〆ませんでした。

②青唐辛子の種を取り適当にカットしタッパーに入れる。青唐辛子は素手で触ると皮膚が弱い人だと腫れ上がったり痛くなったりするので気になる方はビニール手袋をしたほうがいいですね。種をそのままヤンニョムケジャンに入れると激辛になります。

③玉ねぎをすりおろし、耐熱容器に移してレンジでチンをする。前回エッチガニを作った時は玉ねぎに火を入れなかったのだけど、なんかやっぱり生の玉ねぎってクセが強いので今回は火を入れてみることにしました。玉ねぎは加熱したほうが甘みが出ますしね。

④玉ねぎをチンしている間にニンニクとりんごをすりおろします。今時期ならりんごの代わりに梨でも美味しく作れますね。

⑤チンが終わって熱々のすりおろし玉ねぎに④ですりおろしたニンニクとりんごを入れます。予熱で少し火を入れてあげることでニンニクはマイルドに、りんごはより甘みが立ちます。この変もエッチガニの時とは違いますね。

⑥⑤で作ったすりおろしに粉唐辛子、コチュジャン、塩、醤油、はちみつ、ごま油、そして中華だしの素を加えてよく混ぜます。ヤンニョムを作る時にダシダ(韓国風コンソメみたいな調味料)を入れているのを見受けられたので、よりクセのない中華だしの素を使ってみました。まぁ、日本でダシダってあんまり売ってないからでもあるんですけどね笑。これでヤンニョムの完成です。

 

 

⑦⑥で出来たヤンニョムをカニにかけてあげてタッパーの蓋をしてフリフリしてよく混ぜます。その後冷凍庫で一晩放置。できれば二日以上の冷凍が望ましい。食す時は冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍します。

⑧解凍されたのが確認できたら包丁で胴体部分を真っ二つにし、足をカットしてお皿に盛り付けます。カットしないでワイルドに手でガバっと開くのもいいですけどワタリガニって尖っているので結構手が痛いんですよね。

 

 

と、言うわけでワタリガニでヤンニョムケジャンの完成です。味は以前のヤンニョムよりトゲが少なくマイルドだけど甘みがあり食べやすく美味しいって感じでした。わたしは生のすりおろし玉ねぎよりこっちのほうが好きだなぁ。あと、中華だしの素もいい感じに仕事をしてくれて味に深みが出ますね。入れなくてもいいけど抵抗のない方は使ったほうが美味しいです。

ヤンニョムケジャンは材料さえ手に入ってしまえば、冷凍するために何日かかかるけど簡単に作ることが出来るごちそうです。とろっとした生のカニの身に甘辛い味噌ダレのヤンニョムが良くあいます…が、再三の警告となりますがカニの生食にはかなりのリスクがあるものなのでくれぐれもしっかりと冷凍をし、自己責任でお試し下さい。

でも、これ美味しいんですよねぇ…好きな人の気持ちはわかるわ…

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