漫画日和

もともとわたしは漫画活字を問わず、すごい本を読む人だったんです。しかしながら最近は本を読んでいた時間がそのままスマホを触っている時間になってしまいました。

ただ、スマホを使って何か読む場合コスパは良い反面、書いている人がマチマチなので内容もマチマチだったりするんですよね。それになんだか読んでいるというよりは「見ている」って感覚なのかイマイチ頭に入ってこないんです。まだ画面で文字を読むというのに慣れていないんでしょうかねぇ…

そんなわたしでも思いっきり本を読む場所があります。それは「ラーメン屋」笑。ラーメン屋さんに本が置いてあるととりあえずなんでも読みます。続きが気になると頻繁に通い読み終わるまではそこのラーメン屋さんに通ってしまう癖があるんです。

ただ、ここ最近はなんとなーく気持ちダイエットな傾向のためラーメン屋さんにあまり行っていません。が、1軒…というか一作品途中まで読んでいて気になっている作品があったんですよね。で、それがふらっと立ち寄ったブックオフで売っていたので、

 

 

 

大人買いしました笑

ってか、大人買いと言ってもこれ18巻セットで1800円税込の20%オフだったから一冊80円だったんですよね。続きは気になっていたしラーメン屋に行くよりは安いので当然購入。

そんなわけで気になっていた漫画は浦沢直樹先生の「MONSTER」は連載作品としては傭兵ものの「パイナップルARMY」柔道漫画でアニメ化もされた「YAWARA!」考古学と探偵を合わせたような「Masterキートン」テニス漫画の「Happy!」に続く5つ目の作品。

ちなみにわたしが浦沢直樹先生を知ったのは子供の時にYAWARA!がアニメで放映されていたからですね。このYAWARA!があったからオリンピック柔道金メダリストの谷亮子選手が「ヤワラちゃん」と呼ばれたのはもう最近の人は知らないだろうなぁ。

して、このMONSTERは前5作品とは少し毛色の違う「サスペンスホラー」のジャンルになります。端的に物語を説明すると主人公の天才脳外科医Dr.テンマが救急で運ばれてきた少年を手術で助けるのですがその子が実はとんでもないサイコパスな化け物で次々と人を殺めていきます。挙げ句Dr.テンマはこの少年に殺人の濡れ衣を着せられてしまい、無実を証明するため、そして自分が助けた化け物を止めるために逃亡しながら少年を追跡をする、そんなお話です。

この漫画の連載当時、およ家ではMONSTERが連載されていたビッグコミックオリジナルを定期購入していて、読んでいたのですが子供には少し難しい話だったし、次の話までに時間が開いちゃうと内容をあまり覚えていなかったんですよね。展開は早くまさに駆け巡るようなストーリーで面白いとは思うけどなんとなく難しい…MONSTERの前の「Masterキートン」も子供にはなかなか難しい漫画だったのでMONSTERも同じ感じだよなぁなんて思っていました。

 

で、時は流れてうちの近くにあるラーメン屋さんでMONSTERと再開を果たします。大人になってから単行本で読んだ感想が、

 

なにこれすっげえ面白い笑

 

でした。小難しいと思っていた内容はきちんと読めばそう難しくもないし、文字数は多いけど駆け抜けるように話は進んでいきます。で、これを3巻まで読んで続きが気になってヤキモキしていた所でブックオフで見つけて即購入。即日全話読みました。所々のシーンは覚えていたのでやっぱり当時連載で読んでいたのだろうけど話を受け止める姿勢が当時とは全然違った。

ネタバレはしたくないので感想を端的に言うと、最初から最後までターゲットは一人なので話の風呂敷も広がりすぎていないのでいい感じだし、子供の頃小難しく感じた横文字や漢字名の組織はじつはそんなに難しいものではなかったと。話のラスト等、いろいろと考察できる部分はありますが、どちらかと言えば漫画を読んでいると言うよりはドラマを見ているような気がした作品でしたね。

川の濁流に巻き込まれるように話に引き込まれ、そのまま海まで駆け抜けたって感じでした。アニメは見ていないけどアマゾンプライムやHuluにあるっぽいので、漫画を読むのはちょっとめんどいという方は是非チェックしてみて下さい。ってわたしが言うまでもなく名作ですがね笑

 

で、漫画を読み終えてネットでMONSTERを調べて最近知ったお話がこの記事のあとがきとなるのですが、MONSTERって影響を受けた作品が2つあって、1つは海外ドラマの「逃亡者」で、主人公がお医者さんで妻が何者かに殺されてしまい冤罪をかけられ、逃亡しながら真犯人に迫っていくってお話です。浦沢直樹先生は当時この海外ドラマが好きでいつかこういう話を漫画にしたいと思っていたとか。

しかし、この逃げながら確信に迫るというお話はお医者さんしかハマらないと先生は考え、主人公の職業を医者にしたら逃亡者そのままになってしまうので、もう1つ好きな作品を組み合わせることにしました。それが、「フランケンシュタイン」

フランケンシュタインはフランケンシュタイン博士が人工で怪物を作り上げたまでは良かったけどその怪物にびびって逃げてしまうのですが、その化け物が圧倒的なパワーで人を殺めだしてしまい責任を取るためにこの化け物に立ち向かうというお話ですよね。

 

この2つの作品を意識しながらMONSTERを読むと、確かに「おおお」となる部分が多々ありますね。そんなわけでこのMONSTER、漫画で読むもよし、アニメで見るのよし、昔読んだ人は今度は2作品の意識しながら読めばまた楽しめると思います。もうすぐ秋ですし秋と言えば読書の秋ですからね笑

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