海とかずくん

確かに、東日本大震災後に太平洋側の東北の海で泳ぐなんて…という意見をちらほら聞くしネットでも見かける。理由はお察しの通りなのだが、夏の間に海の家を営んだり近隣で駐車場を切り盛りしていた、レジャー業を生業としていた人たちも相当の被害者であることを忘れないでほしい。何かと理由をつけて否定をするのは簡単だけど、海の近くに住んで海とともに生活をしてきた人は、海が恋しくなるんです。故郷ですから。

 

かくいうわたしも海の近くに住んで育ち、昔親父がサーファーだったこともあり幼少の頃はアウトビアンキA112アバルトなんで洒落てるけど度々マフラーから火を吹いて後続の車からお知らせしてもらえるイタ車でよく夏がくると海に連れて行ってもらい遊んでいたのである。仙台新港も結構泳ぎに行ったけど、遠浅でかつそこそこ波があり初心者でもサーフィンが楽しめる、宮城郡七ヶ浜町にある「菖蒲田海水浴場(しょうぶたかいすいよくじょう)」の方が記憶に残っているのは菖蒲田の海に向かって左手の方にある通称「外人別荘」の景観からであろう。

 

昔から外人別荘と呼ばれている、小高い丘の上にある建物がなんとも風情がある。wikipediaによると正式名称は高山外国人避暑地(たかやまがいこくじんひしょち)、または、高山国際村(たかやまこくさいむら)と呼ばれ、明治時代に、仙台在住のアメリカ人医師が病気の妻の療養地として見出し、アメリカ人宣教師らによって避暑地として開発された。外国人により「山の軽井沢、湖の野尻湖、海の高山」と称され、「日本三大外国人避暑地」の1つとされる。

 

その外人別荘が砂浜から見えるのだが、なんとも趣深いというか、日本の普通の住居とはかけ離れた、普段見ない景色なので子供ながらに印象に残っていたのだろう。海で遊ぶのに飽きるとこの別荘をぼーっと眺めていたのを思い出す。

そんな菖蒲田海水浴場が営業再開をしたとは一昨年あたりには聞いていたのだが、震災後再開した海水浴場の中で仙台から一番近いのが菖蒲田なので、なんとなくどんな感じで再開したのかなーと車で海を眺めには行ったものの海水浴場の中までは足を踏み入れていなかった。

 

 

先日、うちの地域で夏祭りが行われ、その席で近所の人たちとお酒を軽く飲んでいたときに海の話題になった。近所のかずくんもいたのが、その時の会話は山菜採りにも一緒に行った近所のじぇいさん(車がJがつくので)が主に喋っていた。じぇいさんも東北の海育ちなんだけど、小学生の息子を海で遊ばせたこと無いんだよね、いつか連れていけたらなーなんて言ってまして、菖蒲田だったら海水浴場が再開してますよ~なんてわたしが言うと、かずくんが、

 

じゃあみんなで行きましょう明日

 

なんて言い出した。そんな彼の突拍子もない所は好きなのだが、明日の天気もわからぬのに事を決めるのは流石に無謀とあいぽんで調べると海に行くにはバッチリの天気だったので菖蒲田海岸へ行くことに。泳ぐとなればわたしも15年ぶりくらいの事である。

 

翌日、

まぁ、思い立ったら吉日ですからね。

近所の人たちと共に本当に菖蒲田に到着。

 

写真右奥が通称外人別荘と呼ばれる、丘の上に建物が立っている不思議な空間である。写真では見えづらいが不思議な建物は健在でした。てか、震災前はこの外人別荘の方が海水浴場だったのだが写真を見ての通りこのあたりは人がまばらでサーファーがちらほらいるくらいだった。ここから海に向かって右手の方におよそ1キロ先が新しい海水浴場らしい。

 

海に向かって右手側、外人別荘とは逆の方が人でわちゃわちゃしている。海の家があるのもコチラの方のようだ。昔の感覚で外人別荘の方に向かってしまったが…まぁ海岸はつながっているからいいか。菖蒲田海水浴場と書かれて駐車場が整備されているあたりがわちゃわちゃしている所に近い。

でも、人が多い方は沖にテトラポットが設置してあって波をほとんど殺している。小さいお子さんとかがいれば安全でいいだろう。

 

ただ、海は楽しいけど危ないことも結構あるということは子供も大人も知っておかなければならない。

離岸流と言い、引き波がまとまってしまうと一気に沖へ引っ張られるから波に逆らわず横に泳いで回避するとか、お盆には引っ張られるから海に入ってはいけない。幽霊ではなくて土用波と呼ばれる普段とは違う強い波が起こりやすいからとか、お盆時期からクラゲが増えて刺されるとか、そういった昔から言われていることや危険に対する対処術はきちんと覚えておかなければならないと思う。

言われている事にはやっぱりそれなりに理由があるし、そういうのを知らないで高校生、大学生になってから海ではっちゃけて事故にあったりしたら悲惨ですからね。

 

そんなわけでわたしも少し海に入ってみた。久々の海はやはりしょっぱい。そしてただ波に揺られるだけなのに何故か楽しい。子供の頃から染み付いた感覚からだろうか。みんなも久々の海だったり、初めての海だったりで各々楽しんでいたようだ。一人を除いて…

 

 

その一人は当然のように近所のかずくんなのだが、彼は海に着くとおもむろに、

 

 

穴を掘り出しやがった。

ちょっとかずくんなにしてんの?と、言うと、

 

 

え、海と言えば穴でしょ?

と、言う返答。皆が海を楽しんでいる中黙々と穴を掘るかずくん。なんでも縦に埋まりたいらしい…そして黙々と穴を掘ること1時間。どうやら満足の行く深さにたどり着いたようで、およさん穴に入らない?とか言うので断固拒否した。そしたら、近くにいたじぇいさんがえーいいな俺も入りたいとか言い出す。

 

 

 

 

 

穴に入る二人。およさん、埋めてーというので埋めてあげる。新しくできた堤防を見上げて黄昏れる二人。かずくんは過去の記事(卓球とか)から変なやつだというのはわかるけど、じぇいさんも結構奇特な人だな…あ、高波とか来たらまず死んでしまうので穴を掘るのは計画的に。掘った穴は埋めるのが海のお約束だからね。

その後は埋まっている所から脱出するのを、でれねーでれねー言いながら楽しんでいました。そりゃ土の圧縮ってすごい威力ですからね…すしらーめんりくというYouTuberが同じようなことやってましたので縦に埋まると人はどうなるのかが気になる方は彼の動画を探してみて下さい笑。この様子を写メに収めてお二人にお送りすると、かずくんは喜んでFacebookにアップロードしていました。脳みそ女子かよ…

 

楽しみ方は色々ですが、やっぱり海はいいですね。入る気はなくても入ってしまう魔力がある。実際浜辺で人を眺めているとおそらくインスタ映えの写真を撮りに来たであろう女の子たちが最初は浜辺で写真を撮っていたのに我慢できずキャッキャ言いながら海に突撃していましたし。うんうん、気持ちはわかる。帰りが塩でベタベタになって気持ち悪いのもわかる笑

 

それで、最初の話になりますがやっぱり東北太平洋側の海なんて…と言いたいのはわかりますけど、海水浴場として営業を再開してますし、ここで遊び買い物をするのは地元応援にもつながるので今年はもう一度くらい菖蒲田海水浴場に行きたいなぁと思ったおよでした。でも、梅雨明け~お盆までってなると20日くらいしか楽しめないんですよね宮城の海って。その期間の短さが儚さでもありいいのかなとも思いますがね、楽しさの濃縮みたいで。って事はもう今週末くらいしかないのか行ける日が笑

 

 

菖蒲田浜海水浴場

https://www.shichigahama.com/relax2/spot08.html

 

 

 

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