ファミコンカセットに書かれた文字や落書きを消す

ファミコンカセットって中古で集めるとよく解るのですが、盗難防止のために結構名前が書かれていたりするじゃないですか。

個人的に名前が書かれていること自体はそれほど気にならないのですが、ファミコン全盛期の時は子供のおもちゃの代名詞だっただけあって訳の解らん落書きがカセットにされているのも名前と同じく結構見かけます。

そんな普通の?ごく一般的な⚪︎×程度の落書きならそれもまた個人的にはさほど気にならないけど、表ラベルがベリベリっと汚く剥がしてあったり、

 

このカセットのように社会通念上理解し難い落書きがされていたりすることもありますよね。表ラベルの修正は素人レベルでは不可能なのでともかく、こういうのが書かれたカセットはさすがに可哀想なので本日はこの落書きを消していきます。とは言っても油性マジックで書かれた文字くらいなら実はすごく簡単に消すことが出来てしまうのですよ。コンパウンドのような細かい粒子で擦って削る必要もありません。用意するのは、

 

 

無水エタノールと

綿棒だけ

 

施工方法は、

綿棒に

エタノールを浸して

ゴシゴシするだけ

綿棒が黒く汚れたらマメに交換すると黒い汚れが広がりません。

 

最後に軽くティッシュでふき取って完了。あんまり綿棒でゴシゴシし過ぎるとプラスチック部分まで溶けて白く変色してしまうので油性マジックで書かれた部分をピンポイントで狙い撃ちするのがコツ。「無水」エタノールじゃなくても落書きは消せるけど、万が一こぼしたりしてファミコンカセットの内部や端子にかかると故障の原因となるのでわたしは無水エタノールを使用します。

と、まぁカセットの「プラスチック部分」に油性マジックで書かれた部分は簡単に消せるんです。問題はカセットの表面や裏面に貼ってあるラベルに書かれた落書き。まず前提として裏ラベルが紙素材の場合、無水アルコールを付けた綿棒で擦るとラベルを破壊してしまいます。触った感じこれは紙だな…と思ったら擦らないのが吉。

 

ではラベルがナイロンフィルムやポリエスチンといったフィルムが貼られている「ラミネート加工」がなされている場合はどうなのか。ファミコンの場合表ラベルは大体フィルムが貼ってあり、裏ラベルもナムコのカセットのようにツルツルしているものもありますよね。今回は手ごろなファミコンカセットが無かったので代わりにゲームボーイの表ラベルに思いっきりマッキーで縁取りされたカセットを使って実験。なんと惨たらしい…

ファミコンカセットと同じく無水エタノールを綿棒につけてとにかくゴシゴシ。黒い部分を狙い撃ちして磨いていきます。

 

うーん…

フィルムの部分は落とせます。が、ラベルの端の部分にだんだんと溶けた黒い塗料が入り込んでしまいます。これを落とそうとして綿棒で擦るとラベルが剥がれます。プラスチック部分にも黒が残っていますがこれも必死に擦るとラベルが剥がれそうだったのでここまでにしておきました。ラベルのど真ん中に落書きが描かれていれば綺麗に消せそうですが端にかかっていたりラベルから落書きがはみ出していると綺麗に消すのは難しい。

ラベルに書かれた文字がはっきりと読めるようになるくらいは磨けたので縁取りがなされている状態よりはいいけど、やりすぎると簡単にラベルが剥がれるのでこの辺が落としどころになりますね。

そんなわけでファミコンの表ラベルに書かれた落書きは場所によっては消せて、端に書かれた落書きはラベルの裏から色が染みてしまったり破損してしまうかもしれないのであまりやり過ぎないほうがいいでしょう。

で、裏ラベルの落書きもフィルムが貼られていれば表ラベルと同様の処置が取れますが問題は紙ラベルの場合。うまく消すことは非常に難しいのですが…

 

https://www.tea4two.jp/

なんとTEA4TWO様というファミコン通販サイトで裏ラベルのリプロダクト品(リプロ品)が販売されています。任天堂ライセンス商品ではありませんが裏ラベルのパターンが豊富に準備されているので、どうしても気に入らない落書きや裏ラベルの破損が気になる方は思い切って貼り替えてしまう方がスッキリするかもしれません。

余談ですがTEA4TWO様のサイトではファミコンディスクシステム用の交換ベルトも販売されています。ファミコンディスクシステムのゴムベルトはディスクシステムの起動に必須のパーツですが純正品が廃番となっていて現在はゴムバンドの代わりに安価でジャストサイズが手に入りやすいモビロンバンドというポリウレタン素材のものでベルト交換を行うことが多いのです。

しかし、モビロンバンドだと耐久性があまりよろしくなく長く保たないことが多い(1~2年で切れる場合が多い)んですよ。

ところがこちらのサイトで売られているベルトは純正と同じくゴム素材で、なおかつ純正よりも厚く太く作られていて耐久性が抜群との事なので、長くディスクシステムを利用したい方は是非チェックしてみて下さい。もちろんお値段もモビロンバンドよりするけどベルト交換って容易ではないのであんまり行いたくないですからね…というか比較的安価でディスクシステムの修理をして貰えるみたいですね。自分で直すのが億劫な方はお願いするが吉ですね半年保証もついてるし。

 

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