今パソコンを買う時期ではない理由
パソコンを買う時期ではない、とはいってもグラフィックボードをつけるような割と高性能のパソコンが買い時ではないってお話。解りやすく入り口のように記述しますので、詳しく知りたい方は各自掘り下げて調べてみていただければと思います。
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ここ最近、グラフィックボード(「ビデオカード」、その他にも「グラボ」「GPU」「ビデオボード」「グラフィックカード」「グラフィックボード」「グラフィックスカード」「グラフィックスボード」なんて言われたりしています)の品薄、価格高騰がとんでもないことになっています。グラフィックボードは単純に言うと画面に画像・映像を流すための部品の事を言います。
しかし、グラフィックボードが付いていないパソコンでも画面に画像・映像が映し出されているじゃないか!と思う方もいらっしゃると思うのですが、実はそれはグラフィックボードがCPUやマザーボードというパソコンの部品の中にグラフィックボードが内蔵されているからなのです。そういった内臓グラフィックボードを「オンボードグラフィック」と言います。
パソコンを普段使いする…例えばMicrosoftOfficeで資料の作成をしたり、ネットを閲覧したり、Youtube辺りで動画を見たりってくらいの使用であればオンボードグラフィックでも十分だったりします。ではどんな時にグラフィックボードは必要なのかと言うと、文字通り「グラフィック(視覚表現)」強化のためのボードなので、グラフィックにこだわりたい時に必要となるのです。
グラフィックボードの用途としてまず真っ先に例に挙げられるのが「ゲーム」のグラフィック強化用。最近のゲームは3Dで作られていることが多く、表示された画面の裏側ではとんでもない演算をパソコンがしています。あまりにも計算処理が多いのでオンボードグラフィックでは処理が追いつかず画面がカクついたり、ものによっては全く動かなかったりしてしまうのです。で、それを解決するためにグラフィックボードを装備して計算を沢山してもらえば3Dのキャラも背景もヌルヌル動くって感じになります。
その他には、DVDやブルーレイディスクをパソコンで再生するときに、高性能のグラフィックボードが付いていればより綺麗な映像が楽しめたり、映像・動画編集ソフトを操作した時にスムーズに作業が行えたりします。クリエイターでなくともグラフィックボードが付いている方がいい気がしますが、グラフィックボードをつけることでのデメリットもあったりします。
まず、コスト面…グラフィックボードもピンキリですが、物によってはグラフィックボード1枚の方がパソコンのフルセットより高くなったりします。あとよく問題になるのが、グラフィックボードは消費電力が大きく、物によっては電源ユニットをまるっと交換しなければならなかったりします。そして消費電力が多いと言うことは同時に発熱もすごいするのでパソコンを冷やすための熱対策もしなければなりません。
そして、CPU(パソコンの心臓部)が貧弱だとグラフィックボードが機能しない(本領発揮されない)事があるのでグラフィックボードを取り付けて使うパソコンはグラフィックボード以外にも高価なパーツを付けなくてはならないんですよ。何でもそうですけど、やっぱり道具ってこだわればこだわるほどお金がかかるものでパソコンもその例に漏れないんですよね。
ただし、それなりのグラフィックボードを装着したそれなりのパソコンってやっぱり動きが普通のパソコンと比べて段違いなんですよね。とにかくストレスなく動くので、普段仕事で使うような人はこだわってもいい部分だと思います。
で、話は最初に戻りますがそんなグラフィックボードがなぜ今品薄で在庫がないのかと言うと、実は今「仮想通貨」がかなり好景気なんですよね。でも仮想通貨が好景気だとなんでグラフィックボードが無くなるんだよって思う方も多いはず。
この辺りを詳しく説明するとキリがないので端的な説明をしますと、仮想通貨にはブロックチェーンという技術が使われています。ブロックチェーンとは仮想通貨の取引データを複数のパソコンでデータ共有することで不正を行わせない技術として使われています。
そのブロックチェーンを拡張するためにインターネット上でみんなこぞって計算を行い(パソコンに行わせて)その報酬として仮想通貨を手に入れているのです。そのブロックチェーンのために計算することを「採掘」を英訳したマイニングと呼ばれています。一般的に仮想通貨は仮想通貨取引所で購入するものと思われていますが、実はマイニングによって手に入れることも可能なのです。
ただし、ブロックチェーンはそれはもうとんでもない暗号処理がなされていまして、普通のパソコンでは計算がとても追いつかないんですよ。それで、効率よくマイニングを行うためにグラフィックボードが使われるのです。グラフィックボードに搭載されているプログラム可能なシェーダと呼ばれる機能がマイニングのような同時平行で大量の計算をするのにとても都合がいいんですよ。
実際マイニングをして仮想通貨をどのくらい手に入れられるのかとか、わたしの仮想通貨に関する見解は割愛させていただきますが、兎にも角にもこのように、この話をまとめますと、
仮想通貨の好景気→仮想通貨を手に入れるためにマイニングをしたがる人が増える→効率よくマイニングをするためにはグラフィックボードが必要→お店からグラフィックボードが消えた→グラフィックボードの高騰化→グラフィックボードを動かす(能力を引き出す)にはそれなりに高性能のパソコンが必要なので相対的にパソコンの値段も上がっている→一般パソコンユーザーがとばっちり
ってな状況ですね。ただし、今後グラフィックボードでもマイニング用に使おうとすると能力を規制されるグラフィックボードとその逆のマイニングに特化したプロセッサ(グラフィック向けではない)を発売するみたいですので、パソコンが欲しいって方は少しお待ちいただければ市場が落ち着くと思います。
春になると進学や就職でパソコンを買おうって人も増えると思いますので、今時期はご注意下さい。数ヶ月前とくらべて同じものでも5万円とか値上がりしていたりしますからね…ただし、普段使い用のオンボードグラフィックのパソコンはそんな変動もないので、バキバキにパソコンを使う!って人じゃなければそれほど気にする必要もありませんが…ゲーム目的での購入なら今はパソコンよりプレステ5やxbox seriesを狙ったほうが現実的かと思いますよ。
以上、たまにはまじめに時事ネタを扱ってみたおよでした。つまりは、仮想通貨のマイニングのせいでパソコンパーツが高騰しているって事でした。ちなみにうちのパソ子ならマイニングできるくらいの性能あるけどわたしはする予定がないです。マイニング作業ってグラフィックボードをかなりハードに使うので発熱もすごいからか普通にパソコンがぶっ壊れるんですよね。
大切な仕事道具が壊れたらおまんま食い上げになってしまいますので笑。マイニングする時はそれ用のパソコンを組んだほうがいいですねって普通マイニングをしている人はみんなそうしているだろうけども笑
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