NEC廉価版Lavieをカスタムする

NEC Lavie E PC-LE150というノートパソコンは今から8年ほど前に発売された。当時の新品価格は約8万円とお求めやすく、Lavieシリーズだけあって見た目はかっこいいし、DVDドライブも付いていて普段遣いにはいいですよーなんて家電量販店で売られていたのであろうと予想できる。できるんだけど…

 

 

そんなNEC Lavie E PC-LE150JSP2を購入したお友達から「動作が重すぎるから何とかできないか?」と依頼を受けたわけです。いいよーと承ったものの、このノートパソコンをネットで調べると「とにかく激重」という評判ばっかり…とりあえずどんなもんなのか開いてみることにした。

 

 

開かない…3分過ぎてもこの画面。これもうすでにハードディスクがクラッシュしているんじゃないかと不安になるくらい開かない…

 

 

結局スタートメニューが出るまでにかかった時間は7分弱とこの地点ですでにやばい感じなのにタスクマネージャーを開いてみるとメモリ、CPU共にずーっとほぼ100%の稼働をしているので操作をしてもまー動かない。

よく廉価版のパソコンではこういう事が起こるのだけれども、これは単純にCPUのパワー不足とメモリの容量不足からなんですよね。このNEC Lavie E PC-LE150JSP2というノートパソコンはCPUはCeleron DualCore B730 1.8GHz、メモリは2GBで記憶媒体はハードディスク…

このノートパソコンは元々OSがWindows8だか8.1だったものをおそらく無料アップデートの案内が来たのでWindows10にアップグレードしたのだろうけど、Windows8,8.1,10の64ビット版は最低メモリが2GBなんですよ。最低メモリでパソコンを動かすっていうなれば150ccのバイクで高速道路を走るみたいなもんで、一応ルール上高速道路を走れるには走れるけどかなり厳しいよって感じですかね。

おまけにこのノートパソコン、タスクマネージャーを見ると、裏でWindowsシステムの更新が溜まっていて、更新しようとする→マシンスペック不足で固まる→更新も進まずパソコンも動かない、という超悪循環に陥っている様子でした。作業はハードディスクをSSDに換装してメモリをこのノートパソコン限界の8GBまで増やそうと思っていたのですが、これではまともに動かないのでまずはメモリの増設を行うことにしました。クローンもこんな状況では作れませんからね…

 

 

で、もはや常連のパソコン工房さんに行ってメモリを購入してきて早速取り付けることに。バッテリーを外してネジを2本外せばメモリにもハードディスクにもアクセスできるのは便利…だけどこれってハナから交換前提のスペックですからね、交換しやすいように作ってあるんじゃないですかね。

 

 

メモリを8GBに増設して立ち上げてみると1分強早くなったもののまだまだ実用的ではないですね。まぁ発売から8年は経っているからハードディスクも弱っているんでしょうな。エラーチェック、ディスクの分析とかすればもっと詳細がわかるけど目の当たりにして明らかなものを改めて調べても仕方ないので詳細は調べず。というかこの状態でそれをやるとその操作で固まりますからね笑

 

 

メモリの確認。ばっちり8GBで認識されていました。このノートパソコンはPC3-10600(DDR3-1333)という規格のメモリが8GBまで増設できます。8GBで今だと大体5000円くらいですかね。

メモリ増設の後、タスクマネージャーを見ると裏での更新が進むようになったので、とりあえず自動電源オフやスクリーンセーバーを切ってしばらーく放置して裏の更新が落ち着くまで待つことにする。サービスホストなんちゃらってのが頑張ってる時は無理に触ってもいいことないですからね。

 

 

3時間位放置していたらCPUとメモリの使用率が落ち着いたのでSSDクローンを作ることに。ハードディスク→SSDのクローンは以前の記事で説明しているので割愛します。詳細は下記のリンクの記事をご覧下さい。こちらのSSDは500GBで7000円くらいと、SSDも安くなったもんだなぁ…

 

ドスパラのノートpcをパワーアップする

 

 

およそ2時間かけてクローン作成が完了したのでハードディスクを外しSSDを取り付けることに。もっと時間がかかるかと思ったけどメモリが働いてくれたからかすんなりと終わりましたね。こういうCPUメモリがテンパっているパソを触るときはやっぱりのんびりやるのが一番ですね、せっかち操作するとクローン失敗するし笑

で、SSD換装を行って電源を入れてみる。今回はBIOSの設定をしていなくてもすんなりSSDを読み込みました。

 

 

うん、元に比べたらめっちゃ早くなりましたな。立ち上がるまでこのくらいなら及第点じゃないですかね。ブラウザやOfficeを起動するもすんなり起動するしさくっと動く。Youtube動画も息継ぎなしで観れるようになったってことで起動確認を完了し、マシンスペック不足でうまくできていなかったWindows Updateをしっかりとして作業終了。

このノートパソコンでこれ以上スピードアップを図るならもうCPU換装しか無いんだけど、Celeronの唯一?のいいところは発熱しないことなので、そこに照準を合わせて作られているこのパソコンに他のCPUを積んだら熱暴走起こしそうだからなぁ…ちょっとリスクが大きいし普段使いには十分のマシンパワーが確保できたと思うので今回はこれで完了。壊したら元も子もないからね。

 

廉価版のLavieって見た目がかっこいいし何よりNECだって理由で結構売れたと思うので、今同じように重すぎて困っているという人も多いんじゃないですかね。1万円くらいで今より遥かに快適になるし、作業もそれほど難しくないので寿命だーって嘆いてポイする前にメモリ増設とSSD換装をしてみることをおすすめします。ただし、当たり前だけどこれをするとメーカー保証外になるのと、作業を失敗すれば最悪ノートパソコンがオシャカになるので、すべては持ち主様の自己責任でお願い致します。

 

NEC廉価版Lavieをカスタムする” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です