黒塚(福島県二本松市)
安達ヶ原の鬼婆といえば福島市民でなくても知っている有名な妖怪である。知らない方のために鬼婆伝説を復習すると、
昔々人を喰らう鬼婆が岩屋に住んでいました。
ばったり鬼婆に出会ってしまったお坊さんが坊さんパワーで鬼婆をやっつけました。
めでたしめでたし。
ってお話なのです。特に端折るわけでもなく本当にこんな感じのお話なのですが、このばったり鬼婆にでくわしてしまったお坊さん「東光坊祐慶(とうこうぼうゆうけい)」さんは平安時代に実在する人物なので、人を食っていたかどうかはともかく危ない婆さんが存在したんでしょうねぇ。
で、そんな伝説の鬼婆ですが、安達ヶ原には今でもその鬼婆のお墓があるんですよ。それが黒塚と呼ばれる場所なのです。もうね、名前からしておどろおどろしい感じがビンビンですよね!だって黒い塚ですよ!塚って土を盛ったお墓のことなのにそこに黒が付くなんてロマンが溢れてるなぁと思い行ってみたんですよ。きっと妖気が漂う水木しげるの世界みたいな空間なんだろうと思って。そしたら、
なんか思ったより随分とポップな感じでした笑
安達ヶ原ふるさと村…黒塚を調べてたどり着いたのがこちらの施設。中にはアニメ調になった鬼婆Tシャツとか売っていまして…で、よくよく調べてみたら黒塚はこの安達ヶ原ふるさと村のお隣の寺にあるようでそちらに行ってみることに。
で、安達ヶ原ふるさと村の隣にある「真弓山 観世寺」さん。これ、この門が前ではどこからどう見てもこの中に黒塚があると思いますよね普通。結論から言うと、
このお寺の中に黒塚はありません笑
入場料400円払って中にはいってびっくりしました笑。だって黒塚がないんですもの笑。一体全体どういうことよ!と思いながらお寺の中を覗いてわかりました。
こちらのお寺には鬼婆が住んだと言われている岩屋があったんですね。この岩はすごい見事なものです。が、あの門構えで黒塚がここにないとはまじで思いもよりませんでしたね笑。こちらのお寺には鬼婆の記念館があったりして、鬼婆にまつわるグッズが見れたりしました。が、その記念館内には鬼婆伝説は詳しく書かれておらず、外看板に書いてありました。
鬼婆伝説について詳しく書いてある看板ですが、正直詳しく書いていても18行くらいで終わってしまうお話なんですね…まぁ逆に短い方が信憑性があるというか、本当にあった出来事なのかなぁとも思います。
で、肝心の黒塚ですが、このお寺を出て阿武隈川の河川敷に向かってとぼとぼ歩くとありました。
大きなスギの木の下にひっそりとあるのが黒塚ですね。なるほどここに鬼婆が眠っているのか…なんというか、おどろおどろしくはないけど鬼婆でもお墓はお墓ですからね、なんとなく不思議な空気を感じることはできました。
鬼婆伝説って本当にこれだけなのですが隣に立派なふるさと村まで作って大々的に宣伝していてこの結果はなかなかシュールな感覚でわたしは初体験だったから妙に興奮しましたね。だってふるさと村の中にも寺の中にも黒塚がないんですよ笑
と、言うわけで安達ヶ原ふるさと村と観世寺と黒塚の紹介でした。安達ヶ原ふるさと村は先人館という福島県の偉人を紹介する施設や、げんきキッズパークという子供用の室内型遊戯施設があったり、なぜか五重の塔があったりと色々楽しむことができるのですが、特に驚いたのが食堂のご飯が安くて美味しかったことと、
鬼滅の刃がなぜかほぼ全巻売っていたことですな笑
13巻だけ売り切れでしたが今でも品薄で手に入りにくい鬼滅の刃の単行本ががっつりと売っていました。探していたから即購入に至りまして笑。鬼婆の「鬼」繋がりで置いているんですかねぇ。ってことで福島県で鬼滅の刃の単行本を探している方はふるさと村に問い合わせてみると良いと思いますよ。
と、いうわけで安達ヶ原の黒塚はかなりのシュールさを感じることができますのでお近くにお越しの際はぜひ寄って見てください。食堂は穴場ですよ!笑
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