兄弟姉妹
わたしは知らなかったのだが、本日9月6日は「妹の日」に認定されているらしい。ことのきっかけはふと9月6日で「クロ」だから今日は黒の日じゃないのかなぁなんて思い立って知らべたら黒の日でもあったし妹の日でもあったわけです。
黒の日はまさに語呂合わせでクロの日で、京都黒染工業協同組合が1988年(昭和63年)に制定し、創立40周年となる1989年から実施している、伝統染色の黒染めをPRし、黒紋服や黒留袖の普及を図る日なんだそうで。
まぁ黒の日は理由として納得なんですが、なんで9月6日が妹の日なのか…調べてみたら、現代に活躍する女性の多くが妹であることを発見した「兄弟姉妹型」研究の第一人者で漫画家の畑田国男さんが1991年に制定したそうです。どうして9月6日なのかと言うと「妹の可憐さ」を象徴する「おとめ座生まれ」(8月22日から9月22日)の中間日だからだそうで。つまり畑田国男さんは妹萌えなんだろうな…
で、妹の日の「日にち」はともかく、さらに気になったのは「兄弟姉妹型」。これまた馴染みのない言葉ですよね。こちらも調べるもどんぴしゃで書いてあるサイトが見つからなかったので、複数のサイトを見ながら察するに兄弟姉妹型とは、家族構成という育成環境から気質を考察する仕方であり、端的に例を上げれば「長男は面倒見がよくしっかりするように育つ」とか、「弟は兄が怒られるのを見て育つから立ち回りが上手い」とかそんな類のことを言うみたいです。
男性はさほど異性の姉妹型に関して気にしないでしょうが、 女性は意外と兄弟型を意識してしまうんだそうで。この人は弟だから合うとか、兄だから合わないだとかって事でしょうかね。わたしは男だからなぁ…
いわゆる「兄弟姉妹あるある」をまとめたのが兄弟姉妹型ってことなんですね。一時期流行した血液型の教科書という血液型あるあるの兄弟姉妹版ってことですな。
へーそんな考え方あるのかぁと思ってこの兄弟姉妹型を発案した畑田国男さんの著書を調べてみたら、姉妹型の発見!新女性分類学入門という書籍がなんと1987年に発売されていますのでこの兄弟姉妹型には30年以上の歴史があるんですね…知らなんだ。
残念ながら畑田国男さんは1996年に鬼籍に入られています。この兄弟姉妹型はネットが世の中に普及する前の発案だったからいまいち現代に情報が残っていないんでしょう。今の世の中いろんなわたしの説明書やら占いやら統計学やらが興味を惹かれていますので、今この兄弟姉妹型を話題にしたらまた流行りそうですよね。
って思ったのですが…そう言えば今って少子化の時代だから、子供の出生率って昔より明らかに下がっています。畑田国男さんが提案した昭和後期~平成初期と今では兄弟姉妹事情って結構違いますよね。国立社会保障・人口問題研究所という所がほぼ5年毎にこういった人口に関する調査をしているのですが、そちらの報告書によると、
第9回調査(1987年)の平均出生率:2.17
完結出生時分布での一人っ子の割合:9.6%
第15回調査(2015年)の平均出生率:1.94
完結出生時分布での一人っ子の割合:18.6%
完結出生時分布とは結婚後15年~19年経った、もう子供は作らないだろうって時期の事だそうです。2020年の調査結果が出ていなかったので2015年、5年前のデータで比較しても一昔前と比べて一人っ子の割合がめっちゃ増えているのがよく解ります。約30年で一人っ子の割合がほぼ2倍になっていますし、子供が減っていることから2020年はさらに一人っ子が増えているデータが出ると予想できますな。
しかしながら興味深いのは一人っ子の割合は増えているのに平均出生率はそこまで劇的に変わっていない所が気になります。つまり家族が子無し・一人っ子または子沢山の極端な傾向になっているんでしょう。
そんなわけで兄弟姉妹型を現代に復活させるなら親の年齢やデータを考慮した「一人っ子型」のデータも付け加えたらさらに流行りそうですな。コンビニでめっちゃ売れる本が完成しそうですな笑
ちなみに、畑田国男さんは妹の日以外にも、
兄の日:6月6日「ふたご座」生まれ(5月22日 – 6月21日)の中間日。
弟の日:3月6日「兄の日」の3ヶ月前(「姉の日」が「妹の日」の3ヶ月後との整合性を兼ねています)
姉の日:12月6日「3姉妹を救った伝説」で知られる聖ニコラウスの命日であることや、「妹の日」の3ヶ月後という設定。
と、驚くべきことに兄弟姉妹全部記念日にしているんですよ。そこまで力の入りようだった兄弟姉妹型…何かがきっかけでSNSでバズったらすぐに復活しそうです。皆さんも機会があれば畑田国男さんの本を読んでみて下さい。わたしも見かけたら読んでみたいと思います。どんな事が書いてあるのかは読まないとわかりませんからね笑