世紀末美少女アドベンチャー

そういやこんな世の中の情勢でも今年も24時間テレビが行われたんですね。

 

今年も特にこの番組を見ていないので内容に関しては何も言えないのですが、そう言えばむかーし昔まだわたしが小学生だった頃、24時間テレビを最初から最後まで見るチャレンジをしてみた事があります。

 

して、それをやってみた感想は…ちょうど加山雄三さんと谷村新司が24時間でテーマソングを作るって企画のあった回だったのですが、あー曲ができたんだーってことしか覚えていないんですよね。初めての徹夜で24時間テレビを見続けた結果、頭が真っ白になりエンドロールでサライが流れ終わると同時に気絶していたみたいですな…途中もきちんとみていたはずなのに内容が全く頭に入っていないんです。きっと気絶と共に記憶がdeleteされたのでしょう。

 

と、言うわけで24時間テレビがわたしに教えてくれた事は「徹夜しても何も頭に入らない」という物凄く大事な事を学ばさせていただきました。これ以降、徹夜でテレビを見続けることもなく、夜もきちんと寝るようになりましたね。

 

そんなわけで本日の話題がなかったので、そんな時はとりあえず困った時のブックオフだろうと思いバイクでふらっと行ってきた次第です。そしたらこんなものを見つけてしまいました。

 

 

 

デジタルアンジュ ー電脳天使ssー

108円で売っていたので思わず購入したのはいいんですが、このゲーム…

 

 

 

 

 

パッケージだけでは全くなんのゲームなのかわからないんです笑

 

唯一、ジャンルが世紀末美少女アドベンチャーとなっていました。世紀末って…と思うもタイトルを見てなんとなく納得。

 

 

 

 

1997年のゲームだから世紀末なんですな。なんの知識もなく購入したのでちょっとこのゲームについて調べてみたら、デジタルアンジュはテクノポリス(徳間書店)という雑誌に連載されていた、古雅ちはや原作、まみやなつき作画の漫画作品なんだそうです。そしてプレイを初めて世紀末な意味をすぐ理解する。このデジタルアンジュは2年後に迫る世界崩壊を防ぐのが目的という内容でした笑

 

思えば1990年代後半ってこのような世界滅亡とか地球崩壊をテーマにした作品が多かった気がします。その理由としては当然のように「1999年7月に人類滅亡する」と言ったノストラダムスさんのせいですね。

 

いわゆるノストラダムスの大予言なのですが、結構この「1999年7月に人類滅亡」の事は知っていてもノストラダムスさんが何者でどうしてこの話が広がったのかは結構みんな知らないんですよね。この辺に関してちょっと解説しますと、ノストラダムスさんは本名ミシェル・ド・ノートルダム(1503年12月14日ー1566年7月2日)といいフランスの医師・占星術師でした。また、料理にも詳しく詩人でもあったそうです。

 

ノストラダムスさんは今から500年くらい前の1555年に「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」を書き上げました。そこに収められた四行詩(よんぎょうし)形式の予言は非常に難解であったため、後々世の中では様々に解釈され、その「的中例」が広く喧伝され、あわせてノストラダムス自身の生涯にも多くの伝説が積み重ねられて行き、結果として信奉者たちにより「大予言者ノストラダムス」として祭り上げられることとなったのです。

 

四行詩形式とは平たく言うと4行で詩を表すみたいな感じで、例えば今のわたしの状況を表すと、

 

わたしは
ネタがなくて
バイクで
ブックオフに行った

 

と、なるわけです。で、様々に解釈された理由としては、この詩で言うと「ネタ」とはブログの記事のことだけどこの文章だけ見ると何のネタかわからないじゃないですか。わたしが作家でその文章のためかもしれないし、何かの講師で人になにかしゃべるためのネタかも知れない。とまぁこんな感じでつまりノストラダムスの予言は平たく言ってしまうと、

 

どうとでも取れる曖昧な表現だった

 

から、その詩を世界各国で拡大解釈されて伝説になっていったわけです。当たったと言うよりはこじつけられたって感じなのですが、ノストラダムスさんの事を崇めていた信者さんのおかげで世界に広まったノストラダムスの予言を日本でも取り上げた第一人者がいるんです。それが「ノストラダムスの大予言」という著書で知られる作家の五島勉さんです。

 

ノストラダムスの大予言って1973年に発売され250万部を超える大ベストセラーとなったのですが、この本の中身はベースの曖昧なノストラダムスさんの予言を五島勉さんが解釈したって内容なんですよね。

ただでさえ曖昧なものを他人が解釈してしかも翻訳したとなってはどんな内容になるかはお察しな気がしますが、当時の日本人にはそれはもう大受けしまして日本でのノストラダムス現象の幕開けとなった著作であり、オカルトブームの先駆けともなりました。なんせこの本がベースで映画化までされていますからね。予言書が映画化って…

 

それで、日本人を恐怖のどん底に叩き落したノストラダムスさんの予言がどんなのかというと、

 

1999年
7の月に
恐怖の大王が
来るだろう

 

だったんですよね。ていうか、もうね、これ、冷静に考えれば解ると思うのですが、

 

どこに

人類滅亡

要素が

あるんだよ!

 

って事ですよね笑。で、このノストラダムスさん四行詩に対して五島勉さんは、ノストラダムスがアンリ2世に対して1999年に人類が滅びると語ったとする史料などを引き合いに出し、人類滅亡を予言したものであると解釈しました。そして、環境問題・核兵器・彗星等「恐怖の大王」の候補とされている各説について検証を行っています。

また、その前後には、関連するという詩の解釈を行い、1999年までに襲い来る極度の大気汚染・水質汚濁(五島さんは「超汚染」と呼んでいます)や、大震災による陰惨な未来像を畳み掛けるように展開しています。さらに、1999年以降に生き残った僅かな人類を待ち受ける悲惨な運命についても言及しました。

 

つまりノストラダムスの「人類は滅亡する」という予言って、五島勉さんが曖昧な空から降ってくる恐怖の大王予言を拡大解釈した予言なんですよね。冷静に考えれば「そんなわけねーだろ!」って内容なのですが人類滅亡が先行した結果、わたしでも子供の頃は1999年7月にこの世の終わりが来ると思っていたんです。

 

昔は…それこそ1999年頃まではこんなにインターネットが普及している時代ではなかったし、調べるも何も普通の人は元のノストラダムスさんの著書を読むことはないだろうから、一方的な五島勉さんの著書の情報しかなかったわけです。今だったらちょっと調べて鼻で笑って終わりな案件だけど、知るすべがないとオカルトもなんだか本当のことなんじゃないのかって思っちゃうんでしょうね。

 

そして、結果は皆さん御存知の通り1999年7月に人類は滅亡しなかったわけです。当たり前だろ!って感じだけど、意外と当時は1999年7月が終わるまで本気で信じていた人も結構いましたよね。まぁ世紀末って何となくそんな感じがしますから。

 

それで、その五島勉さんですが晩年「どうしても言いたいことがある」と、テレビに出演して(音声のみですが)「子供達には謝りたい。子供も読むとは思っていなかったんですよ。真面目な子供達は、考えてご飯も食べられなくなったりとかね、悩んだり…それは謝りたいと思う」とノストラダムスの大予言が発売された頃、当時の子供達に対して謝罪しました。

 

一方で大人には「1999年ばっかり目が言って、最後に救いもあるんだというお話も(ノストラダムスの大予言には)書かれていたんだけど、そっちは読まない、誰も」と言っていました。つまり、

 

1999年7の月に
人類は滅亡するけど
ちゃんと
救いの道もあるんだよ

 

って書いてあったんですねノストラダムスの大予言には。でもそこを当時もっときちんと強調しておけばこんな本気で信じる人もいなかった気がするんですが…まぁきっと儲かったから最後の部分は突っ込まなくてもいいかってなったんでしょうねぇ。

 

こんな五島勉さんも2020年6月に誤嚥性肺炎のため亡くなっていたんですね。享年90歳…無くなる一年前にテレビ出演していますので、おそらく最後まで予言のことを気がかりにして亡くなったのではないでしょうか…ご冥福をお祈りします。

 

そんなわけで、本日はノストラダムスの大予言と、世紀末に人類滅亡ものが流行った理由を紹介する記事でした。ちなみにデジタルアンジュの方の内容は、なんでノストラダムスの説明にシフトしたのかと言うことから察していただければと思います笑。なかなかどうしてこういうゲームは当時原作ファンだった人以外は難しいですね色々と笑

でもまぁ、こうしてノストラダムス関連で記事が一つできたので結果としていいゲームに巡り合ったと思えます。めっちゃ今になったら攻略サイトを見ながらプレイしてみようと思いました。覚えていたらだけど笑

 

 

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