まなみちゃんのマリオ2
宮城県は緊急事態宣言が解除されたので本日はジャンク巡り。中古ゲーム屋やブックオフを巡ってまいりました。地元のお友達のせいたんが欲しがっていたファミコンカセットのエキサイトバイクが300円で売っていたので買って届けたり、わりかし充実した一日を過ごしまして。
それで、そんなジャンク巡り中に中古屋さんですごい気になるソフトを見つけたんです。それがこちら。
スーパーマリオブラザーズ2。ファミリーコンピューターディスクシステムのソフトで、箱と取扱説明書付きで100円…ソフトだけでも1000円はするスーパーマリオブラザーズ2の完品が100円で売っていました。しかも使用感はあるものの、30年以上前のソフトなのに見た目がかなりきれいな部類に入ります。てか、ジャンクだから恐らくディスクは壊れているんだろうなぁと思いながらも箱と説明書だけで100円以上の価値があるので即購入。
値段だけでもネタになるのですが、さらにこのソフトは、
思いっきり名前が書いてありました。フルネームで書いてあったけどさすがにそれをそのまま載せるのはなんか悪いなぁと思ったのでお名前だけ。まなみとケースに書いてあったんです。やっぱりファミコンソフトって簡単に人の家から持ち出せますからね、盗難防止のためにカセットに名前を直書きすることは結構ありましたけど、これはディスクにではなくケースに名前が書いてありました。中身だけ抜かれたら意味がないんじゃ…
でもまぁ、ケースにまなみちゃんの名前以外はかなり綺麗。説明書も壊れていませんでしたし…こりゃやっぱディスクの中身が破損しているんだろうなぁと思いながらうちのディスクシステムに入れて起動してみる。
普通に動くし!!
まじか、全然期待してなかっただけにちょっと嬉しい。そして同時にどうしてこんなに大事にされていたスーパーマリオブラザーズ2がジャンク品で売りに出されていたのかすごい疑問が残る。その証拠に、
このディスク、B面に何も入っていなかったんです。
ディスクシステムのソフトってA面(表面)とB面(裏面)がありまして、AB面の両方データが入っているゲームもあるのですが、A面のみのゲームもあるんです。スーパーマリオブラザーズ2も片面のゲームで、そういうゲームは当時はみんなゲーム屋さんに行って、B面に片面で遊べるゲームを書き込んだんです。なんせ500円でゲームが買えたのがディスクシステムのウリでしたから。
ところがこのまなみちゃんのスーパーマリオブラザーズ2はB面が空なのです。それでケースに名前が書いてあったって事はおそらくコレクターズアイテムのように大事に大事に扱われていたんじゃないでしょうか。ケースに書かれた字はおそらく大人のものでしょうし、所持者のまなみちゃんがこのゲームのリリース当時である1986年に大人だったら自分で名前を書いたのかもですが、そもそも大人の持ち物だったら名前を書かないと思うんですよね。
なのでわたしの推理だとまなみちゃんは1986年当時5~10歳くらいだったのではないかと予想します。ディスクシステムはあまりにもデリケート(磁気部分を触ったらすぐ壊れる)なのであまりにも子供には与えづらいですし、小学校も高学年まで行けば自分で名前を書くでしょうから。
ただ、スーパーマリオブラザーズ2というソフトはちょっと特殊なのでこのソフトの生い立ちがもう一つ仮説立て出来ます。簡単に行ってしまうと、ただ大事にされていたんじゃなくてまなみちゃんの家に封印されていた可能性があるのです。
と、いうのもこのスーパーマリオブラザーズ2、2となっていますが基本的なシステム部分の前作との違いは毒キノコの追加、ちょっとしたグラフィック変更と、マリオが滑らないキャラ、ルイージが滑るけど高くジャンブできるキャラとキャラの性能分けされただけなんです。
では何が違うのかと言うと、スーパーマリオブラザーズ2では前作で既に存在していた「クリアに必須ではない高等テクニック」の数々が、2では必須となったコースが多く、難易度が前作よりも大幅に高くなっているんです。どのくらい難しいのかと言うと、マリオが出るゲームの中で一番難しいと言われています。
まさに2はスーパーマリオブラザーズをやり込んだ猛者向けのゲームで、当時わたしも1-1でいきなり毒キノコを食わされてやられたマリオを見ながらポカーンとした覚えがありますね…
なので、普通に大事にされていた可能性と、難しすぎて何回かプレイしたけど進めないから封印していた可能性がありますね。まぁどちらにせよB面に何も入れていないくらいこのスーパーマリオブラザーズ2を大事にしていたんでしょうから、なんか100円で手に入ってしまってまなみちゃんに申し訳ないなぁって思ったんです。まなみちゃんなんて言っているけど年齢は予想だからわたしよりずっと年上の可能性もあるけど笑
そんな訳で、心当たりのあるまなみちゃんは連絡を下さいましたらお返ししますのでご連絡を笑。わたしは売る予定はないのでずーっと持っていると思います。ただ、経年劣化によるディスク破損は勘弁して下さいね。
なんかこう、自分が古いゲームが好きだからかこうやって名前が書かれていて大事にされていたソフトを見るとそのソフトの背景を考えちゃうんですよね。このスーパーマリオブラザーズ2はそのくらい大事にされていたっぽいですからねぇ。
ちなみに、そんな名前の書かれたゲームソフトを収集・管理して持ち主に返還する事を目的とした非営利団体があるんですよ。名前入りカセット博物館というサイトなのですが、「思い出のカセットをもう一度、持ち主の手に帰したい!」という理念で活動されているそうです。
たしかに本人が売っただけじゃなくて持っていかれて売られたものである可能性もありますからね。わたしも結構持っていかれたからなぁ…名前入りファミコンカセットを紛失した経験のある方は一度このサイトを覗いてみるといいですよ。