上からダイレクトメール

起業あるあるなんですけど、会社設立の時に公告方法を決めます。公告とは「会社の合併や分割、決算内容といった会社の重要事項を広く知らせること」で、 会社を設立した時はこの公告方法を必ず定めなければいけないんです。それで、公告方法を官報に掲載する事を選ぶといたる所からすごい量のダイレクトメールがやってくるんです。

なるほどなぁと思いながら読んだ会社設立後の手引きが載っている「創業手帳」は大変勉強になり送られてきて良かったと思いましたが、後はまぁよくある勧誘系のチラシだったりパソコン買いませんかみたいな感じのダイレクトメールが多かったですね。そんなチラシ営業も起業から時が経つにつれてどんどん少なくなっていきます。

最近は物販のダイレクトメールくらいしかこないなぁと思っていたら本日久々に銀行系のダイレクトメールがやってきたのです。おお、久しぶりだなぁと思って中を見ると挨拶文のペラ紙と創業応援パッケージなんて書かれたペラが入っていました。内容は、法人インターネットバンキング契約料無料!クラウド型会計ソフト「マネーフォアード」利用料2ヶ月無料!法人向けクレジットカード年会費初年度無料!なんて事が書いてありました。

知らない人が多いと思うのですが、スマホで決済等の取引ができるインターネットバンキングって個人だと当然無料で使えますけど法人だと大体の銀行で月々いくらってかかるんですよね。クレカも個人だと普通のグレードのカードは今は年会費無料のが多いですけど法人だと結構費用がかかるカードがあるのです。

それでこのチラシ、すごい不思議なのが加入特典として〇〇無料なのはよく解ったけどもサブスプリクション(商品ごとに購入金額を支払うのではなく一定期間の利用権として料金を支払う方式)の商品なのに、

 

どこ見ても月々の金額が書いていないんですよ笑

 

どちらかと言えば契約時無料よりはるかにその後支払う金額のほうが大事だと思うのですがどこにも載っていないんですよね。というわけでネットで調べてみたらこの銀行の法人インターネットバンキングは普通に弊社が使うプランだと契約料5500円、月利用料2200円で、法人クレジットカードは年会費1名1250円~で、マネーフォワードは月額3980円~とありました。

チラシを載せてしまうとどこの銀行か解ってしまうので敢えて載せませんけど、次ダイレクトメールと作る時はキチンと利用料載せたほうがいいですよコスト計算できないもの。別にどのサービス料金も隠す必要のない普通の価格ですし。

それで、まぁサービス内容はおいておいてこのダイレクトメールって更に不思議なのが問い合わせ電話番号が書かれていないんです。担当のメールアドレスがMicrosoftWordで作られたであろう挨拶文のペラに書いてあるだけ。Eメールでお気軽にお問い合わせ下さいって書いてあるけど、QRコードなんか簡単に作れるのにどうしてそれを添付していないんだろう。

みなさんも経験があると思うのですが、紙に書かれたEメールアドレスを手打ちするのってかなりだるいですよね。なので今はお問合せフォームに直接ジャンプできるようにQRコードを載せていることが多いのですがこのペラにはなかったです。

で、まぁここまではいいと思いますけど、極めつけがお申し込み方法。ペラに申し込み欄があって手書きで記入するようになっているのですが、記入後は、

 

お近くの銀行窓口にご提出下さい

 

って書いてあるんです。ダイレクトメールで送りつけておいて書いたら持ってこいってどういうことなんだろう…このチラシで一体どれだけの効果があるんですかね。サービス内容よりそちらの方が興味があります笑

それで、まぁうちには必要ないかなぁと思って捨てようと思い、畳もうとした時に止めの気づきがありました。

 

 

 

 

 

 

去年のチラシですね…

 

銀行に限らず金融業って古いチラシを使わないんですけどね。金融業のチラシって内容に違いがなくてもチェックして日付は更新されているとばかり思っていたんですけどそうでもないんですねぇ。

わたしは人様の所業になにか言う立場ではないのでこのチラシがどうだとはいいませんが、今回このようなペラをいただいて思ったのは、自分はちゃんとお客様に伝わるように公告・チラシを作らなきゃなぁと感じました。なんかこう、高圧的に上からこられているようなチラシを頂いても取引しようとは思いませんからね。

まさに商売は和気生財ですから、わたしは気をつけようと思ったお話でした。

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