僕とカラ子のストーリー

そんなわけで、非常事態宣言も解除されて明日から弊社も活動再開ということで、本日は昔話ではありますが、わたしの甘く切ない思い出話を記事にします。まだたけさんがわたしの上席を務めている会社にいた頃のお話。たけさんは何でも拾ったり貰ったりしてくるので本当に仕事が飽きなかったなぁ。たけさんの紹介記事は下にリンクを貼っておきますので良かったら覗いてみて下さい。あと、昔の写メなのでいささかぼけていますが、雰囲気で捉えてもらえればと思います笑

 

AB型男はマメだけど雑

 

 

 

・第1話

 

10年くらい前のいつぞやの話。

午前中、外回りのお仕事をしてきて、ちょっと時間が空いたので事務所に戻ったんです。朝が早かったのでややお疲れモードで事務所に入ると、B’zの「アローン」が流れていた。当時の会社は有線が事務所内に随時流れているので最初はそれなのかと思いきやどうも違う。答えは…

 

 

 

 

上に載せた写真の機械から流れていたものであった。

たけさんって、収集癖と言うか、ゴミを拾ったりもらったりしてくる癖がある。それで一度会社の中がゴミ(たけさんに言わせりゃ資源)で溢れたのでわたしが勝手にまとめて捨てて、なかなかの修羅場になった事があったりします。倉庫は有限だからね。

今回のこの機械もたけさんが、とある所で「これ捨てるから」と言われて、だったら俺もらうから~なんて言って確保してきたらしい。アローンの流れる機械の隣にわざわざ椅子を置き腰掛け、満面の笑みでたけさんはこうわたしに説明した。

いやいや…カラオケが会社にあるってバブル期に土地転がしかなんかで儲けて成金状態のバカ社長がなんとなく買ってみましたみたいなイメージがあるんですが。今ならベンチャーな起業が福利厚生の一環で置いていたりするのかも知れませんが…もちろんわたしの勝手な憶測だが、それくらい当時の会社にカラオケの機械があるということは違和感があったのだ。

そして、さすがに捨てられそうになっただけあって相当の年期を感じる作りなこのカラオケ機械。こんなんもらってどうするんですか?と、たけさんに聞いたら、

 

「バカ言え、400曲も入ってるんだぞこの機械にはっ!」

 

なんて返答があった。

 

…今日び、カラオケ屋の幟には「100000曲突破」(2010年頃)なんて書かれている時代なのに、400曲も、ですか。敢えてたけさんには言わなかった。多分本気で現代の事を知らないだけだろうから。

で、まぁそこから曲目があったので眺めてみたら、やはり古い曲しか入っていない。ふーんなんて言いながらぼけっと曲目を見ていたら、たけさんが一言。

 

 

「歌え」

 

恐らくだけど、この場合たけさんは無茶振りをして、困ったわたしが、「えっ…嫌ですよ」なんて言ったのをにやにやしながらだめだ歌えなんてイジワルな事がやりたかったんでしょうが、生憎わたしは緊張やプレッシャーを感じない変態。

 

「分かりました」

 

と、答え昼間の会社で徳永英明の「壊れかけのradio」を熱唱した。はぁ?みたいな顔をしているたけさんに間髪置かず小林明子の「恋におちて」も熱唱!!

 

うん、解ったうまいうまいと台詞を残しどこかへ立ち去るたけさん。

 

勝った。

 

その後も仕事の合間に隙きあらばイルカの「なごり雪」とかあみんの「待つわ」とか熱唱した。わたしの完全勝利である。

 

で、その後、たけさんはあまりにもわたしが業務中に歌うのでこの機材を何処かに持って行きましたとさ。たけさんもヤバいものを貰ってきちまったと思ったのだろう。

 

 

 

・第2話

お仕事柄、わたしの昔所属していた会社は結構な量の産業廃棄物を出していた。普通のごみ焼却場では引き取ってくれない、プラスチックとか金属類とか。それらがある程度の量になると、遠くの埋め立て地(昭和の仮面ライダーが話の最後の方でドンパチをやるような所)まで持って行き、1キロ30円くらいで処分する。普通の可燃や粗大ゴミだと1キロ10円くらいなので、如何に処分にお金がかかるのか…その代わり、埋立地は高いだけあって、結構何でも引き取ってくれたりする。

この日はそんな、産廃物の処理をするお仕事だった。たまーにしか行かないので、そんな日は会社の大掃除も兼ねる。あれも処分でいいや、これも処分でいいやと、ドコドコ車にゴミを積み込んでいると、会社の奥の方から、いつぞやのカラオケが出てくる。

このときにはもう定年退職していなかった当時の会社の元代表取締役、たけさんがどこからか拾ってきたカラオケの機械。

あの人はホント何でも拾ってくる人だったなぁ…一緒に山に籠もり、たけさんが急斜面でこけて転がり落ちたり、わたしが山の中に置き去りにされて危うく遭難しかけたり…一緒に仕事をしていて、タメになった事も多いが、命の危険を感じた事もかなり多いな…そういや真冬の高速、会津若松辺りで、社長命令で雪道をえらいぶっ飛ばして走らせられたりとか…ワンミスで即死だったなあのドライブは…

そんな危ない思い出がフラッシュバックするたけさんの負の遺産?が、倉庫を掃除をしていたらポロリと出てきたのだ。

 

 

一瞬無言になる一緒に掃除をしていた社員の皆様。さて、どうしよう。って思った時に誰かがこう言った。

 

このカラオケは…いらないよね…

 

この言葉を皮切りに、

 

場所だけ取るし、古いから曲は入っていないし、使わないし…

 

で、満場一致で破棄する事になる。まぁ、年代物だし仕方ないよね。わたしが外に運び出し、車に積み込む準備をする。うっすらホコリを被ったカラオケ…こいつは一体どんな人生(いや、カラオケ生か)を歩んできたんだろうか。

確か、曲リストを見た時、「踊るポンポコリン」が入っていたよな…踊るポンポコリンが最初に流行ったのはだいたい1990年頃。まさにバブル最盛期である。きっとこのカラオケも最初は小さくても、お金に歪んだ人で賑わうスナック辺りで、高稼働していたんじゃないかな。で、翌年91年初頭にバブルははじけた訳で、きっと一気に小さなスナックに人が集まらなくなり、こいつは転々と色々な場所へ連れて行かれて…終いには通信カラオケの普及により、どこかの倉庫の隅っこで眠っていたんだろう。

そこをたけさんという物好きに見つかり、再び日の目を浴びそうになるも、やっぱり現代の通信カラオケには勝てず力不足で置物に…で、今日、カラオケ(以下、面倒なのでカラ子)は処分されるんだな。うん、きっとそんな運命だったのだろう。

…なんかそう思うと、なんだか急にカラ子が愛おしくなる。きっと、根無し草のように転々と、壮絶なカラオケ生だったであろう。お疲れ様…しかし君はまだ電源も生きているし、ちゃんと曲を奏でる事が出来るんだよね。なんだか、私はまだまだいける!ホコリを被ったカラ子が、悲願…そんなオーラを出しているような気がした。

うーん、何とかしてあげたいのは山々だけど、カラ子、君を時代は欲していないのだよ。時の流れは残酷だ。君が生まれた当初は、最先端の機械だったのかも知れないが、今はカラオケすらオフラインでは無くオンライン、専用のカセットを追加する事で曲目が増えるでは到底「今」には追いつけないんだよ。わたしはそっと語りかけた。

…いや、でも…私はまだまだいけるの!カラ子から強いオーラが放たれた気がした。うん、解っている、君にはまだやる気があるのは解る。しかし、しかしだ。だからといってわたしにはどうする事も出来ない。だって部屋は狭くて豚小屋だから(当時はアパート暮らしでした)持ち帰る事も出来ないし、だからといって、君の新しい働き口をわたしに見つける器量もない。ごめん…

 

でも…でも…

 

ポロポロと涙をこぼしている(気がした)カラ子…すまん、非情な男と思ってもらってかまわない。時として、時代の流れに逆らえない事もあるんだよ…

ううう…だってあなた、仕事中に私と「壊れかけのRedio」とか「恋におちて」とか歌って、楽しんでいたじゃない…酷い、用が済んだらポイ捨てなのね…

と、すすり泣く(気がした)カラ子…ごめん…あれは上司の命令で…いや、言い訳は男らしくないな、今はただ君に謝る事しかできない…くっ!わたしに甲斐性が無いばっかりに!ごめん!!本当にごめん!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

てな訳で、自宅が場末のスナック状態になってしまったおよです。

せまいアパートに、持って帰ってきてしまった。しかも、当時の移動手段であるバイクにカラ子はでかすぎて積載できないので約40分、カラ子を担いで徒歩で帰宅。

しかし、なんとか音を奏でる事は出来ても、備え付けの曲目を見ると、やっぱりLv不足なカラ子。ライバル達と曲数を比較してみると、2010年頃当時で、

 

DAM:110000曲以上(日々増えてます)

JOYSOUND:130000曲以上(日々増えています)

UGA:140000曲以上(日々増えてます)

カラ子:400曲(専用のカセット装備で800曲になります)

 

ちなみに2020年現在で、

DAM:200000曲以上(当然日々増えています)

JOYSOUND:300000曲以上(当然日々増えています)

UGA:JOYSOUNDと一緒になりました

カラ子400曲(専用のカセット装備で800曲になります)

 

 

時代の流れって恐ろしい笑

 

だって、30年前はカラ子も即戦力で第一線だったんですよね??それが、たった30年でスライムベスとネルゲルくらい戦闘力に差が生まれるなんて笑

しかし、しかしですよ。カラ子はなんでも「シンセサイザーカラオケ」なんて当時の(おそらく)超ハイテクカラオケなのです!曲は少ないものの、音はいいんですよ、うん。音源をBGM代わりに流していてもいけるいける。

 

って事で、狭いアパートにカラ子と2人でしたから、さっそく相まみえるしかないですからね。カラ子のボタンをポチポチして「いちご白書」をもう一度を選曲。ちゃーん、ちゃーちゃーんとイントロが。モニターに繋いでないので歌詞は出ませんが、まぁいいやって、

 

 

 

 

マイクがいねええええ!!

 

なんてこったい!マイク!会社に忘れてきたのか?それともお持ち帰りの途中で何処かで落としたのか…まぁ、いっか。とりあえず、捨てられる所を保護してしまったのでカラ子は無事でしたとさ。

 

 

二人だけのメモリィ~、どこかでもう一度~

 

てな訳で、この日からカラ子のお婿さんを探すことになったのでした。賃貸アパートではカラ子が手狭すぎる笑

 

 

 

 

・第3話

 

事のきっかけは、知り合いのおばあちゃん。おばあちゃんっ子だったわたしは基本的にどんなおばあちゃんでも仲良くなるのだが、その方ともわたしは仲良しだった。孫の話とか、趣味で音楽をやっているとか、おばあちゃんはわたしに語りかけてくる。わたしはうんうんとそのおばあちゃんの話を聞く。聞くだけと言えばそうなのだが…ただ、おばあちゃんが言うには、わたしは他の人とは違うらしい。

何がって、話を聞いていて帰らない所がだそうだ。大抵、おばあちゃんが世間話を始めると、じゃ、そろそろこれで…と帰って行くのが普通の人、しかしおよさん、アンタは違う。いつもご静聴してくれる、それはアンタのいい所だ。ある日、おばあちゃんはわたしにそう言った。

 

帰るって言えないだけなんですがね、何か悪くて笑

 

そう言いたかったが、やっぱりおばあちゃんには言えないわたし。何か解るんですよ、年取ると話したくなる心理って。このおばあちゃんに限った事じゃないと思うんですが、話したいのに聞いてもらえないって言うか…なんなんだろ、表現が難しいんですが、こういう会話をしている時相手が「あ、ごめんねこんな時間まで相手させて~!」って言うまでわたしは帰らないんですよ今も昔も。

そんなおばあちゃんと先日お話していた時、なんでもおばあちゃんは町内会の集会所で仕切りみたいな事をしていて、ちょっと困った事が、「集会所が広くて声が通らない」そうで。あ、そうなんすかぁ…あ!そういやうちにマイクは無いですがカラオケの機械があるんですよ~マイクがあればスピーカー代わりにはなるんじゃないかなぁ…なんて言うと、おばあちゃん

 

「え!いいなぁ!」

 

なんておばあちゃんが言うので、ついついじゃあ上げますよって言ったんです。すると、

 

「いくら?」

 

なんて言うので、いや、わたしもタダで貰った(会社から引き上げた)し、お金なんかいいですよ!って言ったら、是非カラ子をくれとの事。あ、はい。いいですよ~と言うと目がランランとしているおばあちゃん。で、しばらーく経って…

 

 

およさんいつカラオケくれるの!!!

 

って電話がありました。忙しくて忘れていたんです笑。まぁこの日は時間に余裕があったので、今日じゃ集会所にお持ちしますよ。でもいいんですか?カラオケ400曲ですけどって言ったら、

 

マイクが使えればそれでいいんだ!声が通ればいいんだ!悪いけど早く持ってきておくれ!

 

って言うので、持って行く事に。営業車で自宅に帰り、カラ子を積み込む。

 

 

第1話を思い出す。はじめてカラ子にあった時、たけさんがニヤニヤしながら歌えって言ったから、会社で職務中に歌ったよなぁ…その後、邪魔者扱いされたカラ子をうちに担いで帰って…なんか昔の話を思い出したら目から汗が…しかし、カラ子、君に必要とされる場所があったんだ。うん、機械は動いてこそその価値がある…行け、行くんだ…

こうして、わたしとカラ子の同棲生活は終わりを告げた。カラ子ってばでかいから生活していると邪魔でしかないなぁと思ったけど、営業車にカラ子を積み込んだあと部屋を見るとなんと広く感じたことか。…何故かまた目から汗が出そうになる。

 

その後、無事おばあちゃんのいる集会所に届けて、わたしのの役目は終わった。カラ子よ、元気でがんばれよ…

 

 

その後、

カラ子を届けて数時間後、おばあちゃんから電話が来る。ん?と思いながら電話に出ると、おばあちゃんはこう言った。

 

 

およさん…

 

何かモニターに映像を映すのにカラオケに歌詞カセットいれなきゃ駄目らしいんだけど、このカラオケ付いていないんだ!持ってない???

 

マイクが使えればいいとか言っておきながら、

結局おばあちゃん歌いたかったんかい笑

 

正直、画面にカラ子をモニターに繋いだ事が無かったのでそういうのは解らなかった笑。これからどうなるのかカラ子…ちょっと心配だなぁ笑

 

 

 

 

という、わたしとカラ子とのどうでもいい思い出話でした笑。おばあちゃんの所に持っていったのはもう10年くらい前だけど、未だにカラ子は集会所で拡声器代わりに活躍しているそうです。当然わたしはもうしばらーくカラ子にあっていないけど、そんな難しい機械じゃないからそうそう壊れないんだろうなぁ…

そんなわけで、時代にあっていなくても適所にハマれば機械だって大事にされるんですよって言うことでこのお話は〆させていただきます。カラ子がんばれー笑

 

 

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