春先に語る夏の恐怖体験

ホラー映画やジェットコースターくらいではびくともしないわたしでも怖いものはあります。今日はそんな話。

 

 

それはわたしが10歳になるかならないかの時。子供の時の話だから記憶が飛び飛びだけど、事の巻末だけは今でもはっきり覚えている。やたら暑い夏の日の出来事。

 

うちの親父の会社ではこの頃、社員さんが家族を連れてみんなで海にキャンプに行くイベントがありました。キャンプ場イベントは確か5,6回は行われたと思うのですが、これは初めてわたしがこのイベントに参加した時のお話。

 

今では親父もお袋も妹も完全にインドア寄りなのでキャンプに参加なんて信じられない話なのだが、当時は若かったからかこういう外のイベントにも参加したのだろうか。今となってはテントで寝れるのはうちの家族ではわたしくらいなもんだ。

 

イベントで行ったキャンプ場は仙台からずっと東の方の牡鹿半島の辺りだった気がする。子供のわたしは車の中で半分寝ていたのでどこかははっきりとしない。海のすぐ近くのキャンプ場なのでおそらく震災の津波で無くなってしまっていると思われる。

 

仙台から車で走ること3時間位。途中塩釜にあるゆりあげやさんでしこたまお酒を買い込んだりスーパーでバーベキューの食材を買ったりしながらキャンプ場に到着。見渡すかぎりの綺麗な海。はじめてその海に来た時はえらいはしゃいで泳いだ記憶がある。遠浅で穏やかなその海は透き通っていて、潜って下を見るとカレイの稚魚が居るのが見えるくらい綺麗だった。でも、手で捕まえようとしても魚も馬鹿じゃないからそう易々とは捕まらない。

 

 

やっぱり魚がいれば捕まえたくなりますからね。そこで一旦戻り、海岸に落ちてた網を拝借してカレイを捕まえようとまた海に入ろうとすると、

 

 

「あーそれ俺のー」

 

 

と、声が聞こえた。振り向くと同い年くらいの男の子が。あーごめん、なんて網を返す。

 

子供って不思議なもんで、何故かは解らないが一瞬で打ち解け、その男の子と仲良くなった。ちなみにその子はこの海の地元の子。海で遊ぶのも飽きたので近くの林をその子と探検する事に。

 

林を散策すると不気味な場所があった。岩肌にくりぬいた様な横穴、それには丁寧に蓋がしてあった。古井戸?防空壕?なのかな…?近くには地蔵を思わせる様な石の固まり。

 

「ここは幽霊がでるから絶対入っちゃだめなんだよ」

 

そう、男の子はわたしに告げた。

 

ふーんそうなんだぁとその場を後に。日が暮れてきたのでキャンプ場に帰り、男の子と別れた。

 

その後、夕飯。キャンプ特有のサバイバルっぽい焼き肉とお酒で酔いつぶていく親父の会社の人達。親父も一緒に泥酔。お袋は慣れない外遊び後だからかぐったり。妹はすでに寝てる。

 

その後、程なく就寝。わたしも寝る事にする。

 

 

 

気になる…

 

今も昔も気になったら首を突っ込んでしまうのはわたしの悪い癖。でも、あの横穴…ご丁寧に蓋がしてあるなんて本当に幽霊でも居るんかな…気になる…

 

 

…懐中電灯を持ち出し、トイレに行ってくるなんてテントを抜け出して例の穴へ…

 

星が綺麗だなぁなんて思ってたら穴に到着。まぁキャンプ場からすぐ近くだったし。蓋を引っ張ると以外に簡単に開いた。

 

この中に幽霊いるのかぁなんて懐中電灯を照らす。穴は深くなくあっさりと奥が見えた。

 

なんだぁ何もないやん、と穴中の壁面を懐中電灯で照らすと…

 

…あれ

 

…壁がカサカサと動いてる

 

 

…!?

 

壁面一面に

 

びっしりと

 

カマドウマ!

 

 

 

一目散に脱出!!

 

 

 

それ以来わたしはカマドウマが苦手。とっても苦手…その後も毎年このキャンプ場には親父とその会社の人と行ってましたがその横穴だけは近づきませんでしたね笑。

 

 

それから数十年経った、去年の夏のお話。

 

とってもサバイバル的な方で、山を1つ所持して自分で開墾(野山を切り開いて畑を作ること)を行ったりする人とふとしたきっかけでお知り合いになって、近所のかずくん師匠(大学の教授)とわたしの3人でその開墾した畑を見せてもらったんです。

 

それはそれは山の中に広大な畑がありました。自分でできるだけ機械を使わずに行っているというその畑には色んな野菜が植えてあり、ビニールハウスも自分で建てていて、その中にあったミニトマトを試食させていただいたのですがそれがめちゃくちゃ美味しいんです。嫌な酸味が全く無くて甘さを感じるそのミニトマトは、とあるお店で冷やしトマトなんてメニューで食べられるのですが、今までのトマトは何だったのだろうってくらい違うんだよなぁ…

 

サバイバルな人が拘っているのは野菜だけでなく、山の中に古民家の資材を使って100年以上昔の建物を再建築しようとしていたりしていました。

 

 

山の中にどーんと現れたその古民家はどこかで解体されたものをそのまま移設しているようで、まだ途中だそうですが雨風はもう凌げるくらい完成していました。

その様子をほえーすごいなーといいながら3人で見ていたのですが、その古民家再建築が行われている近くの雑木林。その中に、人工的な横穴があったんですね。

 

あの横穴はなんですか?と尋ねると、貯蔵庫で根菜類を保存するのに使うんだよと教えていただきました。ついでに中を覗いてもいいよーと、言われて飛びつくように横穴に向かうかずくん。およさんも行こうよーとかずくんに言われるも、

 

絶対に横穴に近づかないわたし

 

いやもうね、この時まですっかり忘れていたのです。横穴を覗いたこと、そしてどうなったかを…厳密に言えば5年に1回くらいはふと思い出したんですけどわたしも、んじゃどんなもんなのか覗きに行こうかなって時にわたしの中のわたしが警鐘を鳴らしたのです。やめとけ!って笑

 

で、わたしはいいからかずくん行ってきなよーというとまんまと横穴を覗くかずくん。そして…

 

 

 

 

うわぁ!

 

と言いながら戻ってきて、

およさん、あの中便所コウロギ(カマドウマ)でいっぱいだよぉぉぉぉぉ!

 

と、報告してくれたかずくん。ごめんね、わたしはなんとなくそんな気がしていたんだ笑。やっぱりあれですね、若いうちになんでもやってみると大人になってから危険予測ができるんだなぁって思ったお話でした。ちなみにカマドウマって人的被害をもたらすような虫ではないけど、とにかくなんでも食べる雑食だからなんの雑菌持ってるかわからないし、あの自分でジャンプして激突死したりするのが意味わからなくて怖いですよねぇ…

そんなカマドウマを検索すると素揚げにして食べてる人の日記があったりするんですが、味は昆虫にありがちなエビだそうです笑。わたしはエビが食べられないので見た目も味もダメですね、カマドウマとは一生仲良くなることはないでしょう笑

 

今日の結論。人のスマホと横穴は覗いちゃいけない。わたしは絶対に見ない派。見た所で幸せになんかなれませんからどちらも笑

 

 

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