漬物屋さんが手掛けるカップラーメン

宮城県、岩手県、秋田県の県境にある須川温泉。岩手県側に須川高原温泉、秋田県側に栗駒山荘がありどちらもとても素敵なロケーションな温泉で、時折ふと日帰り入浴を利用しに行っています。
・栗駒山荘の公式サイトはこちら
https://www.kurikomasanso.com/
・須川高原温泉の公式サイトはこちら

そんな栗駒山荘のお土産コーナーは秋田県の名物が結構並んでおり、珍しいなぁと眺めていると面白い商品があったので購入して帰宅しました。それがこちらの、

いぶりがっこラーメン
いぶりがっことは秋田の名物で大根を囲炉裏や燻製小屋で燻煙乾燥させてから米ぬかなどで漬け込み発酵熟成させたもので、要するに大根を燻製して水分を抜いたものを漬物にしたかなり香ばしい漬物です。いぶり=燻り、がっこ=漬物という意味ですね。
そのいぶりがっこを大胆にもカップラーメンにいれてしまっているという商品で、販売は「(有)伊藤漬物本舗」、製造は「(株)神室のめぐみ」となっていました。伊藤漬物本舗は秋田県湯沢市にある昭和40年創業の老舗漬物屋、神室のめぐみも秋田県湯沢市にあり、2013年創業の稲庭うどん等製麺を営む会社のようです。湯沢市の会社がタッグを組み登場したこのいぶりがっこラーメン、果たしてどんな味がするのでしょうか…
いぶりがっこって食した事がある人は解ると思うのですがかなり燻製の個性の強い漬物で、ポテトサラダのマヨネーズやチーズと言った主張の強いものとの相性はいいのですが、醤油味のラーメンとの相性は未知数ですよね。そんなわけで早速作っていきます。


蓋をガバっと開けると麺の上にラーメンスープ、いぶりがっこパウダー、乾燥ネギ、いぶりがっこの真空パックが入っていました。この麺、北海道にかつてあったとかち麺工房の乾燥麺に似ていますね…コンビニのサンクス辺りによく商品を卸していて好んで頂いていた記憶があります。


麺を袋から取り出し乾燥ネギといぶりがっこパウダーをふりかけお湯を注ぎ4分待ちます。

4分経ったので醤油スープを入れ混ぜ、上に真空パックに入っていたいぶりがっこを載せて完成。食べる前からもういぶりがっこの匂いがプンプンしています。スープの味の方は…少々甘めに感じるのはいぶりがっこの効果なのでしょうか。動物系の旨味が強いさっさりとしたスープにいぶりがっこの風味が思ったより大分合っています。が、1つ懸念点だったのが最初に入れたいぶりがっこパウダー…これがこのラーメンの香りを作り出しているのはよく解るのですがとにかくザラザラして舌触りが良くないと思いました。あの間と言う間にどんどん挟まっていきますし。これだったらパウダーにしないで千切りにでもしてあった方が食べやすいかと思われます。

麺についている細かいのがすべて粉砕されたいぶりがっこなんですよ…で、肝心の麺なのですがこれがツルツルが極まっていてめちゃ旨でした。個人的にとかち麺工房の麺が好きだったのもあり、それによく似ていたので久々の友に再開したかのような気分になりました。

いぶりがっこは漬物屋さんが手掛けているだけあって当然の様に香ばしく美味しい漬物でこれも醤油味のラーメンに良く合っていました。麺とスープ、いぶりがっこの相性が良いだけにこのいぶりがっこパウダーの舌触りだけ正直な所何とかして欲しいですね…
と、言うわけでいぶりがっこパウダーの課題もあるとは思いますが総合的に満足度の高いカップラーメンでした。お値段1つ540円くらいするので少々お高めですが、これならお土産で買っていっても結構喜ばれると思います。楽天市場辺りでいぶりがっこラーメンと検索すると商品が出てくるので、遠方の方で気になった人はネット通販を利用するといいと思います。
それにしても世の中には面白いカップラーメンがあるんだなぁと実感したおよでした。神室のめぐみ製の他のカップラーメンも食してみたいですね。公式サイトを見てもカップ麺は載っていないのですが…
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