きな粉で唐揚げはできるのか
わたしは基本鶏肉から鶏皮は分断してまとめ、後で片栗粉をまぶしてパリパリの鶏皮を作るようにしている。鶏皮のぐにゅぐにゅな食感が好きではないからだ。唐揚げならさほど気にならないのでそのまま鶏皮も調理するがそれ以外の料理は肉と皮を一緒にしない。
ある日、いつものように片栗粉をまぶして鶏皮をパリパリにしようとしたところ片栗粉の在庫が無かった。それならば小麦粉は…と思ったら小麦粉もてんぷら粉もお好み焼き粉もすべてストックが無かった。それでは素揚げにするか…と思った所でふと思い立ったのが今回のタイトル。そう言えばきな粉って滅多に食さないから在庫があるじゃないかと思いだしまして。
きな粉。きな粉は大豆を炒って皮を剥いてそれを挽いた粉。要するに大豆粉で色が黄色っぽいので黄なる粉→きな粉が語源だそう。きな粉といえばやはりお餅や団子と言ったお米を練った物に合わせるのが一般的だが植物由来の粉だしこれで唐揚げはできるのではないかと予想。思い立ったらすぐ行動が基本なので早速トライする。なお、この地点できな粉に「砂糖」が入っている事には気づいていなかった…
というわけで早速調理開始。とは言っても鶏皮にきな粉と塩を振りかけ和えてしばし馴染むのを待ち、それから揚げるだけ。5分ほど時間を置きその間に油を温める。
180度まで油が温まったので揚げていく。鶏皮を入れるとじゅわーといういい音ときな粉特有のあの香りがしてくる。最初は順調に思えた。しかし…
揚げているとドンドンと真っ黒いカスが出てくるではないか。鶏皮から剥がれたきな粉がどんどん焦げていっている感じがする。
最終的に油は黒いカスで一杯になってしまった。しかもきめ細かいカスなので網ではすくいきれず。もしこの真っ黒な油を濾すのであればドリップコーヒー用のああいう紙が必要だろう。もしきな粉で揚げ物をするのであればもう今回使ったら捨てようという時に行うと吉。
完成品。うーん一応パリッとは仕上がっているし見た目ほど焦げっぽくもなく、材料の通り香りがきな粉っぽい鶏皮の唐揚げが完成したが…砂糖入りと書かれていたが甘さはさほど感じず、むしろきな粉のあの匂いが揚げる事で結構強調されるので好き嫌いはわかれるだろう。そんな訳で結論、
・きな粉で唐揚げは一応できる
・しかし粉が細かい為か油が真っ黒になって使用不要になる為、ラスト油で行うと良いかも
・完成品はかなりきな粉の匂いが強く、当たり前だけど片栗粉や小麦粉で作った唐揚げの方が美味しい
小麦粉や片栗粉よりきな粉の方が高い上に美味しくなるわけでは無いので無理してきな粉で唐揚げを作る必要は無しと個人的に結論づいた。きな粉は高たんぱく高カロリーで「資格のキャリカレ様」のサイトによると糖質もお米の3分の1、小麦粉の7分の1程度だからきな粉で鶏胸肉の唐揚げを作れば筋トレ飯じゃないか!と思う方もいらっしゃるかもしれないが味的にはお勧めできないのでストイックな方向けの食材という事で。
これ、一時期流行した油を使わないで揚げ物ができるノンフライヤーだったらまた違う感じに仕上がるのかもしれないがうちにノンフライヤーは無いので誰か持っている人は試してみて下さい笑。
・当サイトの他のとんでもお料理記事はこちらからご覧下さい
https://ozfare.com/category/%e3%81%8a%e3%82%88%e3%81%9a%e3%82%ad%e3%83%83%e3%83%81%e3%83%b3/