極上パロディウスで憤慨した話

先日、北海道の店舗で不祥事が発覚し全国的に急遽棚卸が行われることになったブックオフ。わたしの住む宮城県のブックオフも7月1日に棚卸で一斉休業(フランチャイズ店を除く)らしいので6月の最終日にブックオフに遊びに行ってきました。あらかたもうレトロゲームで欲しいものは手に入れていますが持っていないもので市場価格より安いのがあったら買おうと思いつつ行くとこのゲームソフトを発見したので購入。

 

スーパーファミコンソフト「極上パロディウス」。

極上パロディウスは1994年4月26日に稼働したコナミのアーケード用横スクロールシューティングゲーム。前作「パロディウスだ!」を大幅にパワーアップさせたゲーム性と演出、そしてクラシックをアレンジしたBGMに当時中学生だったわたしはものすごく虜になってしまいうちからチャリンコで30分以上かかるジャスコのゲームコーナーに足繫く通い遊んでいた思い出のあるゲームなのです。が、当時わたしはこのスーパーファミコン版の極上パロディウスを持っていませんでした。

そんなに大好きなゲームだったら持ってて当たり前だろうと思われるかもしれませんが、実はこのスーパーファミコン版の極上パロディウスが出た時期に問題がありました…こちらの発売日は1994年11月25日だったのですが、その8日後の12月3日にはソニーの黒船初代プレイステーションとローンチタイトルで「極上パロディウスだ! DELUXE PACK」の発売がされまして…

アーケード版から色々と変更のあると事前のリリースで明かされていたスーパーファミコン版よりアーケードの内容をそのまま移植されているプレイステーション版を選んだ訳です。もっと大人だったらどちらも買っていたんでしょうけど、初代プレイステーション39800円とローンチタイトルの極上パロディウスとこちらもよくゲームセンターで遊んでいた「リッジレーサー」を近所のカメレオンクラブで予約してましたので…5万円強の出費は大人になった今でもちょっと考えてしまうくらいの額だったのでスーパーファミコン版は流石に諦めた次第です。12月3日以降はもう猿の様に極上パロディウスとリッジレーサーで遊んだ思い出があります。

 

うちにあるパロディウスシリーズ。極上パロディウスだ! DELUXE PACKは廉価版しか見つからなかったケースにヒビが入っているのは地震で吹っ飛んだからです笑

そんな訳でこのスーパーファミコン版極上パロディウスもいつか買おう買おうと思っていたのですがおそらくすぐにプレイステーション版が出る為出荷本数が少なかったからかいつまでも値段がなかなか下がらなかったんです。それどころか昨今のレトロゲームブームのおかげで徐々に値上がりしてきていましてここいらが買い時だろうと思って購入。決してお得な価格では無かったけど店売りだと3000円越えが結構見受けられるのでまぁいいかなと。

 

そんな訳で早速レトロフリークに入れて遊んでみました。

 

レトロフリークのレビュー

レトロフリークって何?と言う方はこちらの記事をご覧下さい。

 

主なアーケードとの違いは写真の通りコナミのキャラクターである「五右衛門、ドラキュラくん、バイオミラクルぼくってウパ」がキャラに追加されているのが最大の特徴。他には、

 

・セミオートが無い

・マンボウの攻撃が変更されている

・スーパーファミコンの性能からか敵の出現数が少ない

・同じくスーパーファミコンの性能からか全体的にもったりとした進行をする

で、ここが当時一番懸念点だったのですが、

 

二人同時プレイができない

 

んですよスーパーファミコン版って。PCエンジン版のラビオレプススペシャルもそうですがアーケードで二人同時プレイができたゲームが家庭用ゲーム機に移植された時にできなくなっているとちょっと残念ですよね。プレイステーション版は当然二人同時プレイ可能だったので本体が手に入るならそりゃプレイステーション版を選んでしまうわけです。

 

極パロはマンボウでしかクリアできないのにマンボウの装備が見知らぬものになっていてびっくりしました。

しかしながら1994年にスーパーファミコンへこれだけの移植ができていたのはシンプルにすごいと思いますしスーパーファミコン版のアレンジや変更点はそれはそれで味として楽しめました。おそらく当時遊んでいても同じ感想だったと思います。ちがうコナミのゲームのキャラが出てるってワイワイワールド感があっていいですからね。

そんな極上パロディウス、1作だけプレイして憤慨したことがあるんです。それが、

 

画像は駿河屋様からお借りしました。

こちらのPSP(プレイステーションポータブル)版のパロディウスPORTABLE。パロディウス、パロディウスだ!、極上パロディウス!、実況おしゃべりパロディウス~forever with me~、セクシーパロディウスの5作入りで特に元祖パロディウス(だ!)が付かないMSXで発売されていたもののアレンジが遊べるのはこのPSP版のみなので定価を大きく超える価格で取引されているプレミアソフトなんです。

で、当時このパロディウスPORTABLEが出ると解った時すごく喜びまして発売日にPSP本体ごと購入したんです。当時地獄の様なサラリーマンをしていたからたまにはパロディウスで息抜きをしたかったのです。で、購入して帰宅後すぐに遊びだしました、当然極上パロディウスで。

タイトル画面、キャラセレクト、ゲーム開始で選んだキャラごとによるBGMが流れます。で、このキャラBGMがフェードした後に「ぱらららっぱっぱー」と入ってくるアンディー・ラザフ、ジョー・ガーランドが作曲しグレン・ミラー楽団の演奏により大ヒットしたスウィング・ジャズの楽曲「イン・ザ・ムード」のアレンジが流れるんです。

 

参考動画:ゲーム燦爛チャンネル暁様

当時中学生だったわたしが一発で極上パロディウスに魅了された要因がまさにこの1面の入りでした。グラディウスもパロディウスも大体遊んでいますがこの極上パロディウスの1面の入り演出が一番好きなんですよ。パロディウスシリーズはクラシックアレンジのBGMも結構使われていて極上パロディウスの7面ではドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」のディスコアレンジが流れたりしてこれもまたすごく好きなんです。サントラを購入して聴きまくるくらい極上パロディウスのBGMは全体的に気に入ってました。

 

その「入り」を望んで始めた極上パロディウス。ところが、PSP版はゲーム開始…キャラBGM、そして一面の入り…イン・ザ・ムードが流れるっ…!って所で、

 

 

??

 

実際のPSP版を見て頂いた方が早いと思うのでご覧下さい…

参考動画:JunkROU CHANNEL

 

はぁぁぁあ!?

 

何とイン・ザ・ムードがアメリカ民謡の「オクラホマミキサー」に差し替えられていたのです。これだけではなくこのパロディウスPORTABLEでは結構なBGMの差し替えが行われていました…版権の問題なんでしょうけどオリジナル版とBGMが違うって致命的だと思うんですが…むしろ曲を変更しなければならないのなら移植なんてしないでほしかった。って事でこのPSPのパロディウスPORTABLEは速攻で売りに行きました。今プレミアが付いていますが売ったことに後悔はありません。これはわたしの知っている極上パロディウスではないですから。

今現在、極上パロディウスもその続編の実況!おしゃべりパロディウスもセクシーパロディウスもNintendo SwitchやPS5等に移植されていませんが、今後何らかのゲーム機に移植される際はBGM変更がなされる可能性が高いと思います。パロディウス系のBGMでがっかりしたくない人は当時の移植版で遊ぶのが一番ですよってお話でした。ちなみにスーパーファミコン版はアレンジ移植ではあるけどばっちり1面のBGMはイン・ザ・ムードなので安心です笑。気にしない人は気にしないかもしれませんが同じようにゲーム中BGMが変更されたレインボーアイランドも個人的には遊ぶ気になれないんですよね…

ちなみに初めて遊んだスーパーファミコン版の極上パロディウスはマンボウで仕様の違いに戸惑い5面で死亡したので豚に切り替えて遊んだら最終面でハチの巣にされました笑。やっぱり極上パロディウスは音楽がいいなぁ…

 

と、言うわけで折角購入したのでクリアまで頑張ってみました。難易度は少し下げて笑。ドラキュラくんがバチクソに強いことに気づいてから最終面までサクッと来てしまいました。スーパーファミコンの性能をフルに発揮して動くちちびんたリカさんがすごい。

 

ラスボス。グラディウスからの伝統でほぼ何もしてこない。

 

スーパーファミコン版オリジナルのエンディング、と言ってもこのドラキュラ君の絵と台詞だけですが笑。後は一緒、過去の栄光君が出てきてアレして終わりです。

 

アーケード版よりはかなり簡単ですがスペシャルステージもきちんと収録されてました。道中は極上パロディウスの中で一番難しいステージだけどボスは3面の方が嫌い笑

そんな訳でしっかりとスーパーファミコン版の極上パロディウスを満喫しました。今遊んでもしっかりと楽しめる極上パロディウス、もしNintendo Switchとかに移植されるならほんとなんとか音楽だけはオリジナルのままであってほしいのですが…無理だろうなぁ(´;ω;`)

 

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