そばの里がんこ(宮城県刈田郡七ヶ宿町)

この、小さな看板を見逃すとそのお店にはたどり着けないという…

七ヶ宿町(しちかしゅくまち)は宮城県の南西端に位置し、福島県と山形県に接する、人口が1500人に満たない宮城県で一番小さい自治体。しかしながら宮城県白石市と山形県の南陽市を結ぶ国道113号線が通っていて、交通量は結構ある町なのです。結構みんな「しちがしゅくちょう」と呼んでいるけど正式名称は「しちかしゅくまち」だとわたしが気づいたのはこの記事を書くために調べた時だったりします笑

そんな冬はとても雪深い七ヶ宿町には有名な特産品が2つあり、1つは、

 

わさび漬け。何かをわさびで漬けたのではなくわさびの茎と根を細かくし混ぜ合わせ調味料で漬けこんだもの。これがまたツンと鼻につく辛さが食欲をそそる味で美味しく、そのままご飯や豆腐にのせてもいいし納豆に混ぜたりパスタの具材にしてもいける万能漬物だったりします。今は亡きたけさんが結構買ってきてくれて、これをアテにお酒を飲むのが楽しみでした。わさびが好きな人には食べてほしい一品です。

そしてもう一つの名産品が、

 

https://town.shichikashuku.miyagi.jp/sightseeing/soba/

七ヶ宿そば。もともと七ヶ宿ではそばが当地の名産品として古文書「奥羽観迹聞老志(1719年の地誌)」にも記録が残っているくらい昔から馴染みのある食べ物だったんです。そんな七ヶ宿そばを先日地元のお友達とバイクでツーリングがてらに食べに行ってきました。

 

仙台から七ヶ宿に向かうルートはいくつかあるのですが、一般的な国道4号線~国道113号線のルートではなく、仙台市→村田町→蔵王町遠刈田→不忘(白石市福岡八宮不忘山)→七ヶ宿のルートで走ると遠刈田近辺以外はほとんど混まないし、山中のワインディングを十分に楽しむことができます。距離的にもそこまで遠くないので疲れなくていい笑

ただし冬季は結構雪深く、日陰部分は昼間でも凍結していたりするので走行するには注意が必要です。バイクで走行するのは相当苦戦するので、どうしても冬場に七ヶ宿までバイクで行く際は113号線を通った方が無難です。絶対に車で行った方がいいですけどね。

で、そんな七ヶ宿そば街道でわたしの地元のお友達せいたんがお勧めするのがこちらのお店。

 

そばの里がんこ。最初に載せた写真の通りとても小さな看板を見逃すとたどり着けないお店です。もともと113号線沿いにも入り口の看板があったそうですが、壊れたか何かで今は目印がゴミステーションしかありません。初見カーナビ無しでは結構たどり着くのがしんどいでしょうね…

 

看板の位置にのりものを停めてちょっと歩くと現れるのがこの建物。一見するとほんと何屋かわからない感じがとても素敵です。

 

入店するとこんな感じ。がんこという名前からは想像がつかない丁寧で愛想のよいご主人が招き入れて下さりました。窓の外には自然が広がっていて見ていて飽きませんね。室内はとてもシンプルで無骨な内装ですがそれがまた変に装飾されてなくてわたしは好きです。今からそばを味わう…そんな気分にさせてくれる空間。時期ではないので使用されてなかったけど寒い時期には囲炉裏に火が入るそうです。

 

メニューは悩むことが無くてよい漢の田舎もりそば(1000円)一品のみ。大盛も+300円でできますが混雑している時は受け付けていないそうです。そんなわけで田舎もりそば大盛をオーダーし待つこと10分くらい、

 

田舎もりそばが到着。栽培から製粉まで、全て自家製で作ったそば粉を使用した十割そばだそうでその拘りに「がんこ」がかかっているんでしょうね。

十割そばとは小麦粉のつなぎを使用していないそば粉のみで作ったそばを言うのですが(わたしの個人的な感想ですが)正直あまり美味しくない店だとボソボソゴリゴリの食感で全然好みじゃないんです。ところがこのがんこのそばは香り高く表面がプリプリとしていて、噛めばパツンと切れるとても歯切れがいい美味しいそばでした。山形生まれのせいたんが「ここのそばが一番好き」と言っていたのがよく解りますわ。

つゆは田舎そばらしい、塩気の強い醤油味ですが付け合わせのネギや辛味大根を入れるとちょうどいい塩梅になります。多分通の人は最初から蕎麦湯を入れたりするんじゃないですかね。きゅうりの漬物も美味しかったけど、このジャガイモの煮っころがしが甘じょっぱくて美味しいなぁと思ったら、なんと蕎麦湯でジャガイモを茹でて作っているそうです。

と、いうわけでとても美味しいそばを教えてもらったおよでした。バイクでプラっと走りたいときにはちょうどいい距離なのでまた利用させていただこうと思っています。このがんこ、冬季は休業するようなので訪問を検討する際はご注意ください。

 

そばの里がんこ
宮城県刈田郡七ヶ宿町字侭ノ上54
営業時間 11:30-15:00
定休日 火曜(12月から3月は冬期間休業)

そばの里がんこ紹介サイト(粋蕎麦みやぎ)

http://www.iki-miyagi.jp/soba/shop/ganko.php

 

当サイトの他の東北観光記事はこちらからどうぞ

そばの里がんこ(宮城県刈田郡七ヶ宿町)” に対して2件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    一品だけで勝負できる…きっととても美味しいんでしょうね

    1. コメントありがとうございます。田舎のそば屋はメニューが少ないところが結構ありますが一品だけってのは結構珍しいですね。わたしは他に一品のみのそば屋は七兵衛そばしか知らないかなぁ…
      味はそば好きの方であればばっちり美味しいと思います。一つ難を言うとすれば完食した後にもっと食べたくなることくらいですね、大盛でもぺろりと食せてしまうので笑

匿名 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です