信州の郷土料理

先日、わたしのお友達で長野在住のまいちゃんからブログのネタにと色々なものが送られてきて、その中からみなごろしキムチをご紹介したのですが本日はそんなまいちゃんイチオシの郷土料理を送られたもので作っていきたいと思います。材料がこちら。

 

 

 

この細長い竹は「根曲がり竹」と言います。根曲がり竹は正式名称チシマザサと言い、イネ科タケ亜科ササ属に分類される大型のササの一種。 稈の基部が弓状に曲がっていることから根曲がり竹の別名があるほか、コウライザサ、アサヒザサ、ジダケ、ササダケ、ササマゴ、などとも呼ばれています。

結構いろいろな場所で取れるこの根曲がり竹、最近よくやまに入っていってコシアブラやミズなんて山菜を取っていたらまいちゃんがぜひこれも食べてみてほしいと送ってくれました。うちの近所にも生えているのかも知れないけど笹の区別って素人はつかないからなぁ…

まぁ、そんなこんなでこの根曲がり竹を使って信州の郷土料理を作っていこう!って思ったのですが…

 

蓋が開かない笑

 

めちゃくちゃぎっちりと締めているのか、中で発酵したからかよくわからないけどとにかくものすごい力で蓋が閉まっていて空きませんでした…で、それでもがんばって開けようとしていたら献血をした手が変色を初めたのでこの日は断念しました笑

で、後日。

 

 

ダイソーにて神の道具を購入。その名も瓶オープナー…見ての通り瓶の蓋を挟んでバコッと開けるための道具です。すごい便利な道具なんだけど結構壊れるのでちょうど家にはなかったんですよね。

 

 

で、この瓶オープナーを早速使ってみると…

 

 

 

文明ってすごい笑

 

と、言うわけでいくら頑張っても開かなかった蓋がさくっとオープンしました。これが110円で買えることに感謝しつつ、早速信州の郷土料理を作っていきます。

 

 

 

まずは根曲がり竹の水煮を中の水ごと鍋に移し、さらに加水して沸騰させます。水は切るもんなのかなぁと思っていたらまいちゃんのお母さんがそうした方がいいと言っていたのでそのまま茹でていきます。

で、沸騰したら味噌とほんだしを入れます。いわゆる味噌汁なのですが、その後…

 

 

サバ缶の水煮を入れます。

え、サバ缶を味噌汁に入れるの?なんて思うかも知れませんが結構地方ではサバ缶を使った郷土料理って見かけるんですよね。山形にもサバ缶と納豆で食べる「ひっぱりうどん」なんて郷土料理がありますし。

 

 

 

サバ缶の中身を箸で軽くほぐして後は味噌汁にぶち込みます。ひと煮立ちしたら完成…だけど少し時間を置いたほうが味が馴染んで美味しいよというまいちゃんのお母さんの助言を守り一時間くらい置いて再加熱をして完成。

 

 

 

はい、これが根曲がり竹とサバ缶の味噌汁です。ネットで調べてみると、長野県北信地方と新潟県上越地方の山間部では、根曲竹(長野県側の呼称)または筍(新潟県側の呼称、姫竹とも)と呼ばれるチシマザサの新芽が採れる時期(5月から6月にかけて)に、サバの水煮の缶詰と一緒に味噌汁にして食べる習慣があるんだそうです。

作り方や材料は各家庭によって違い、卵を入れたりネギを入れたりするお家もありますが、基本は沸騰した鍋の中に根曲がり竹と、缶詰から取り出したサバを入れ、しばらくしてから味噌を入れ、ひと煮立ちさせて完成。この根曲がり竹とサバ缶の味噌汁は、当該地域では春の特産として風物詩として親しまれている、とのことでした。

って、サバ缶と根曲がり竹を煮込んでから味噌を入れるのか笑。若干作り方に違いがあったけどとりあえず完成したので早速いただきます。

 

 

 

ほう

 

サバ缶って当たり前だけど良くも悪くもサバ臭いじゃないですか。そのサバ臭さがどっかに旅立っているんだけど味はしっかりとサバ。で、シャキシャキとした歯ごたえの根曲がり竹によくマッチしていて美味しい味噌汁となっています。なるほど確かにこれが春にしか味わえないのであれば春の風物詩になりますね…

普通のたけのこの水煮ではこういう味にはならないと思うのはこの根曲がり竹が結構しっかり火を入れてもシャキシャキが残るからでしょうな。と、言うわけで信州の郷土料理である根曲がり竹とサバ缶の味噌汁は大変美味しかったです。旬の時期に探せば色んな場所の道の駅で根曲がり竹は売っていたりするそうなので、見かけたらぜひこの味噌汁にチャレンジしてみてください。見た目よりかなり美味しいですよ!

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