男飯 第26話 砂肝と糸こんにゃく

 

母方のばあさんの家によく子供の頃泊まりに行っていたのですが、泊まる度に「ばあちゃんちの味噌汁は美味しいなぁ」って思っていたんです。

仙台には「佐々重」という老舗の味噌屋さんがあって、結構お高いミソなのですがばあさんはそこで味噌を買っていたのを子供の頃から見ていたので、やっぱり高い味噌は味が違うんだなぁと子供ながらに思っていたわけです。

月日が流れてわたしも大人になり親元を離れ、働いて給料を貰うようになった時にその佐々重で味噌を買ってみたんです。で、おうちで味噌汁を作って飲む…うまい…市販の、スーパーに並んでいるお手軽な味噌とはやっぱり違いますね…だけど、なにかが足りないんです。ばあさんの家で飲んでいた味噌汁と同じ味噌なのに、何かが足りない…色々具材を試したけど遂にそのばあさんの味噌汁にはたどり着けなかったのです。

が、後日ばあさんの家に遊びに行った時に、ふと台所を覗いたらそこには答えがありました。それが…

 

 

 

 

 

ハイミー!笑

 

ハイミーは、味の素株式会社が製造・販売するうま味調味料。ハイミーの名前の由来は、うま味が高い:ハイ【high】とミー【味】を合わせたところからきていて、さとうきびを発酵させて作られています。おばあちゃんのアレでお馴染みの味の素より濃厚でうま味が強く、少し甘みを感じます。煮物、汁物にものすごく合うので名のしれた料亭でも使われていたりするんですよ。

おばあちゃんのアレが解らない方は下記のリンクの記事をご確認下さい。

 

男飯 第1話 たまごかけごはん+

誤解のないように言って置きますが、佐々重の味噌はハイミー抜きでもめちゃくちゃ美味しいので、持ち帰るのはちょっと重いかもしれないけど仙台の街中に御用の際、仙台にご旅行の際は是非買って帰って味噌汁を飲んでほしいです。

 

そんなわけで「おばあちゃんの味」がそのまんまおばあちゃんのアレなおよですが、男飯も26話も記事にしているというのに、今まで肝心のおばあちゃんの料理を作っていないことに気づきました。そんなわけで本日はわたしのばあさんが泊まりに行った時によく作ってくれた美味しい一品料理をご紹介したいと思います。

 

 

 

砂肝と糸こんにゃくの炒めもの

・材料(3人前くらい)
砂肝…200g
糸こんにゃく…300g
長ネギ…食べたいくらい
サラダ油…さらっと
醤油…大さじ3
料理酒…大さじ3
おばあちゃんのアレことハイミー…大さじ1

 

焼き鳥屋でお馴染みの砂肝(砂ずり)ですが、うちのばあさんはよく糸こんにゃくと炒めて出してくれていて、それがとても美味しかったのだけれどもそれがハイミーブーストによってと気づいたのは大分大人になってからでした笑。ただ、簡単に作れるけどとても美味しいんですよこれ。と、言うわけで早速作っていきます。

 

 

 

①今回はカット済みの砂肝が売っていたので省略しますが、そのままの砂肝の場合はまず砂肝をカットします。真ん中に包丁を入れて真っ二つにし、トリミングするように筋を切っていくのですがめんどくさかったりゴリゴリの食感を味わいたい方はそのまま筋を取らず砂肝をスライスしてもいいと思います。ちなみにわたしは筋まで味わう派笑。砂肝のカットが終わったら長ネギを白髪ネギにします。炒めるので水にさらさなくてもいいですよ。

 

 

 

②糸こんにゃくをザルにあけさっと洗い、2,3cmくらいの長さにカットします。あんまり短いと箸で掴むのが大変なので注意。

 

 

 

③フライパンに油をさらっとひいて、砂肝を中火で色が変わるくらい炒めていきます。

 

 

 

④砂肝に火が通って色が変わったら糸こんにゃくを入れ、醤油大さじ3、料理酒大さじ3、ハイミー大さじ1を加えて混ぜます。

 

 

 

⑤糸こんにゃくに醤油の色が付いたら長ネギを入れ、まんべんなく混ざったら火を止めて完成。

 

 

 

⑥小鉢に移していただきます。

 

と、言うわけでものすごく簡単な料理ですがこれがまた恐ろしく美味しいんです…3人分くらいって書いてますが、この位の量だと気がつくと無くなります笑。ご飯のお供に、酒の肴に、とにかく美味しいのに食べ物飲み物の邪魔をしない味なのでオールマイティに活躍できる料理です。居酒屋のお通しでこれが出てきたら個人的には大当たりですわ。

一見色が薄いので味がうすそうに思えるけど、ハイミーって他のうま味調味料よりほんと濃厚なのでこのくらいのほうがいい塩梅なのです。醤油、酒、ネギの効果で砂肝の独特の匂いも気にならないこの一品、冷めても美味しいので常備菜にいかがでしょうか。

と、言うわけでわたしの思い出の味をご紹介しました。もう1つ親父の方のばあさんによる強烈な特製「焼肉のタレ」レシピもあるけどそれはまた別の機会にご紹介します笑

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