ソフトプロインターナショナルの不思議

ソフトプロインターナショナルの軌跡

有識者の方のおかげでソフトプロインターナショナルのまとめ記事が完成しました。世に無い情報が多いと思うので気になった方は是非ご覧ください。

 

 

最近レトロゲームネタばっかりのおよです。あの、エフシーモバイル88ネオを買ってからというものまたファミコン熱が再発しちゃっているんですよね。そんなわけで本日のネタはこちら。

 

 

サーカスチャーリー (CIRCUS CHARLIE) は、1984年にコナミから稼働されたアーケード用横スクロールアクションゲーム。ゲームの内容としては、ピエロのチャーリーを操作して複数用意されたサーカスの演目をこなしていく感じです。チャーリーの動作は左右への移動とジャンプのみですが、このゲームではジャンプのタイミングにかなりの重点が置かれており、また各演目でのチャーリーの操作に若干の「癖」があってアクションゲームとしては難しい部類に入ると思います。

しかしながらその各演目のチャーリーの癖にさえ慣れてしまえばクリアできるという、絶妙な難易度を誇っていました。シンプルだけど奥深くスルメのようにじっくり味わえるゲームだったりもします。1980年代のゲームって理不尽に理不尽を重ねて難易度を上げているゲームが結構あった中で、サーカスチャーリーは正統派な、ゲーム性が難しいゲームでした。

で、本日買ってきたのはそのサーカスチャーリーのファミコン移植版。アーケード版との違いは、トランポリンステージ・水上トランポリンがない、ステージセレクトがない(アーケード版もないバージョンがあるみたいです)、縦画面ゲームだったものが横画面になっています。

 

こういうゲームはかなりエフシーモバイル88ネオにあいますね。ぱっと遊べていい感じ笑

ステージは減っていますが移植具合はかなりいい感じでして、しかもBGMがファミコン版は誰もがどこかしらで聞いたことのあるであろうF. W. Meachamさんのアメリカン・パトロールなんですよ。なので昔からファミコン版の方が好きでしたね、近所のあおぞら市場のゲームコーナーにはこのゲームが入っていたけれども笑

ちなみにファミコン版サーカスチャーリーのステージ構成は、

1面、ライオンに乗って火の輪くぐり

2面、猿を避けながらの綱渡り

3面、玉から玉へと飛び移る玉乗り

4面、馬を操りながらジャンプ台でジャンプする曲乗り

5面、空中ブランコ

と、なっていてどの面も一癖も二癖もあるゲーム内容となっています。

わたしはこのサーカスチャーリーを持っていたと思ったのですが無くなっていたので、本日見かけたから買い直したんですよね。

 

 

久々のサーカスチャーリーは5面でクビになりました笑。空中ブランコはゲキムズなんですよね、どうやって操作していたんだっけなぁ…

そんなファミコン版サーカスチャーリー。子供の頃は気にもしていなかったのですが、大人になって改めて遊んでみて1つ気づいたことがありました。それがタイトルにあるソフトプロインターナショナルの存在。アーケードはコナミ制作だし、ファミコン版もkonamiって書いてあるから気にしていなかったのだけれども、ソフトのラベルをマジマジと見ているとソフトプロインターナショナルって書いてあるんですよね。

このファミコン版サーカスチャーリーがリリースされたのは1986年だったのですが、この頃にはコナミはすでに自社開発でファミコンソフトを作っているんですよ。けっきょく南極大冒険やイーアルカンフー、ロードファイター辺りは発売されていましたからね。それでこのソフトプロインターナショナルって何者なんだろうと思って調べてみたんですよ。そしたら、

 

 

全く情報が残っていない

会社なんです笑

 

ないないない、本当に無い…wikipediaにも無いし他に誰かしら語っている人もいないんですよね。なんてこった、わたしの好きなファミコン版サーカスチャーリーは秘密結社によって移植されていたのか笑

と、いうのは冗談で30年以上前の話だから単純に情報が残っていないだけでしょうな。ただしこのソフトプロインターナショナル名義でリリースされた情報は残っていまして、それを見てびっくりしたのですが、あの色んな意味で伝説の、

 

カラテカ

 

のファミコン版を制作(移植?)した会社なんですねソフトプロインターナショナルって笑。カラテカって元はジョーダン・メックナー (Jordan Mechner) さんと言う方が昔のアップルのパソコンで開発・販売したゲームなんですよ。

 

 

そのシュールさで色んな意味で伝説となったカラテカのプレイ映像があったので貼らせていただきました。やっぱりシュール笑

 

そんなカラテカは今だとios・Androidアプリで「Karateka Classic」として120円で販売されていますので気になる方はストアで検索してみて下さい。

で、その他にもソフトプロインターナショナルとして発売されているゲームが、

 

・FM-7、X-1シリーズというパソコン用ソフト

ロードランナー(金塊集めのアクションパズル)

チョップリフター(ヘリコプターシューティング)

スペアチェンジ(カジノがテーマだけどアクションパズルゲーム)

 

・ファミコンディスクシステム

ブリーダー(強いロボットを作るゲーム)

19と書いて「ヌイーゼン」(戦争シミュレーション)

パルサーの光(宇宙船シミュレーション)

爆闘士パットンくん(4人同時プレイができるバトルロワイヤルゲーム)

フェアリーテイル(半リアルタイムシミュレーションゲーム)

 

と、ソフトプロ「インターナショナル」だけあって洋ゲーの移植や洋ゲーっぽいゲームが多い会社さんなんですかね。そう言えばサーカスチャーリーはセンチュリー(Centuri)というアーケードゲーム機を取り扱う会社の名前がwikiに入っていたのでその関係でソフトプロにーって感じなんでしょうか。全ては憶測の域ですが…

そんなわけで本日はサーカスチャーリーと謎のソフトプロインターナショナルのお話でした。コンシューマーゲーム黎明期のお話なので有識者の方がいらっしゃいましたら是非教えて下さい笑

それにしてもサーカスチャーリーは今遊んでもやっぱり面白いなぁ…

ソフトプロインターナショナルの不思議” に対して9件のコメントがあります。

  1. TOM より:

    通りすがりの者です。ソフトプロは大阪市北区西天満にありました。
    主にソフトプロインターナショナル事業部がファミコンソフトの開発でした。

    あまり話題になりませんが、開発:アポロテクニカ 販売:COLPAX(日本コロムビアのブランド)で
    MSXソフトがいくつか発売されています。また、FM-7ソフトもアポロテクニカ開発/移植のようです。
    このアポロテクニカというのがソフトプロ社内のアポロテクニカ事業部のことを指すため、
    マイコン、MSX、ファミコンソフトの開発をやっていたことになります。
    ソフトウェアのプロ、を名乗るだけありますw

    1. およ より:

      コメントありがとうございます。全く知らなかったことなのでめちゃくちゃ助かります!笑
      そもそもなんですがわたしはソフトプロインターナショナルという会社だと思っていました笑。正確にはソフトプロ株式会社のソフトプロインターナショナル事業部とアポロテクニカ事業部ってことなんですね、なるほど…
      ちなみにアポロテクニカで調べてみたら、元はAppleⅡのゲーム「ドロール」をPC88に移植したりしていますね、どちらの事業部名義なのかはわからなかったですが、そうなると当時本当にいろんなハードで開発していたって感じですね。そんなプロの人たちはいったいどこへ行ってしまったんでしょうねぇ。

      MSXのゲームはアポロテクニカ名義だとゴルフカントリーとコスモトラベラーがリリースされていますね。共にテープ版だからもう手に入れる事はできなそうです笑。COLPAXってMSX版のMr.Do!を作った会社なんですね。アポロテクニカが関わっているかはあのピエロ、まだパチスロで生きてますからね…そう考えるとなんか感慨深いものがあります笑。知らないことがたくさんわかったので嬉しかったです、ありがとうございました!

  2. 元ソフトプロ社員 より:

    たまたまこの記事拝見し、あまりの懐かしさに思わずコメントさせていただきました。
    その昔ソフトプロに勤めていたものですw
    ソフトプロの資本は大阪では有名な上新電機です。そう、阪神のヘルメットにプリントされていたりするあのJoshinです。
    といっても私が入社した頃にはゲーム事業からは撤退していました。西天満の前は梅田に事務所があり、梅田事務所を引き払うときに倉庫から大量の未開封のファミコン版カラテカが出てきて、廃棄するというので社員で山分けしました。すぐ売ったか捨てたか記憶にないのですが、勿体ないことをしました。ファミコンの開発マシンなんかもあった記憶があります。
    先輩社員にはディスクシステムの爆闘士パットン君やパルサーの光を手掛けた人もいましたが、当時はすでにPC向けビジネスソフトの開発に完全移行しておりゲームについてはほぼ話題にならなかったです。
    私が退職してしばらく後に解散となったらしいですが、ネットにもびっくりするほど情報がありません。少し悲しい気がします。

    1. およ より:

      コメントありがとうございます。元社員の方しか知り得ない情報をありがとうございます…上新電機さんの子会社だったんですね、Wikipediaにも載っていないのでびっくりしました!ホビーランドとかJoshin web shopとかゲームを販売する方は未だに残っているんですがゲーム開発までしていたとはいやはや深い話ですね…
      以前有識者の方からコメントでコンシューマだけでなくPC向けのゲームも作っていたと教えていただきましたが、最終的にソフトプロはビジネスソフトを開発する会社になったんですね。この記事を書いた後にソフトプロのゲームを調べましたが、どれもメジャータイトルのような華やかさではないけどいぶし銀のような深みのある個性的な作品ばかりで大人になってからその魅力に気づいた次第です。ビジネスソフトの方も個性派であってほしいです笑
      カラテカ箱説つきは今だと駿○屋にて1本2000円くらいで買い取ってもらえるので捨てていたらちょっと勿体無いですね…って事は元社員さんの中には未だに未開封カラテカを持っている人もいるかもしれませんね。残っていたらすごいお宝!
      元ソプトプロ社員さんもおっしゃる通り本当にソフトプロの情報って残っていないので今回は貴重なお話をありがとうございました。もっと情報が集まったらWikipedia編集したいですね笑

      1. 匿名 より:

        連投失礼します。
        古巣に興味を持っていただいてありがとうございますw

        ビジネスソフトでいうとカード型データベース『HYPER漢客』というパッケージソフトが当時主力でした。カラオケのビックエコーの店舗などで使われているのを見たことがあります。
        こちらはググると関連書籍が多少出てきますね。
        あとは企業向けにオーダーソフトの開発もしていました。

        ジョーシン内では微妙な扱いで事務所は家電販売店舗を転々としていましたw

        PC向けゲームでは主に米プローダーバンド社のゲームを国内向けに移植していたと聞いています。
        当時はメディアとしてペラペラの5インチフロッピーディスクが主流で、両面再生ができるため、裏返して差し込むとゲーム画面の天地が裏返るなど開発者の茶目っ気たっぷりな演出もあったようです。

        本記事にもありますファミコンのサーカスチャーリーですが、ソフトプロは移植はしておらず開発はコナミ、販売がソフトプロインターナショナルだったと聞いています。
        ゲーム画面にもコナミのロゴが出ますね。

        あとファミコン向けのゲーム販売当時は専用のテレフォンサービスのようなものもあり、ゲーム内容の紹介や攻略のヒントがもらえたりしたそうです。
        ユーザーがダイヤルすると、女性の声で「パルサーのひかり、ひかり、ひかり…(←エコー)」とか聴こえてきたそうで、先輩社員が真似していましたw

        私の持っている情報はこれぐらいです。
        ありがとうこざいました!

        1. およ より:

          ほんと内通者しか知り得ない情報を惜し気もなく教えていただきましてありがとうございます!HYPER漢客で調べると確かに書籍情報が出てきましたね。カード型データベースというと会員カードで顧客の情報を管理していたって事ですかね…1990年代初めにそのシステムってかなり攻めたソフトですね!ビジネスソフトでもまさにソフトプロだったろうにジョーシンさんの扱いが…つまり電気屋の中にソフト開発のオフィスがあったって事ですよね…すごく勿体無い気がします…
          ロードランナーのPC移植作(1984年)がソフトプロ名義初のゲームだと思うのですがそれだと会社設立は1983年辺りですよね。5インチフロッピーはファミコンのディスクみたいに反対に入れても読み込むんですか…わたしは3.5インチのPC286世代なので知りませんでした笑。5インチフロッピーは当時見たことはあったけど3.5インチで困ったことがなかったもので笑。逆に入れると天地がひっくり返るって斬新ですねぇ、当時のゲーム雑誌に裏技として載ってそうな笑
          サーカスチャーリーの件もありがとうございます。タイトルを確認したら上部に1986KONAMIと書かれていてサーカスチャーリーの下にBY SOFT PROと表記されていました。サーカスチャーリーは元々コナミのアーケードゲームですが1986年だとすでにコナミはファミコンでゲームを開発販売していたのでソフトプロで販売した事には謎が残りますね…おそらくファミコン初期ってサードパーティの年間ゲーム発売数に制限があったと聞き及んでおりますのでそのせいなのかなぁ…(コナミのファミコンソフト発売数は1985年1986年共に5本なので1986年までは5本制限があったと思われます)
          ファミコンの電話サービスって結構80年代はありましたよね笑、中山美穂のゲームなんかは電話してヒントを聞かないといけないとかあったと思います。ソフトプロにもあったんですねぇ…これも知りませんでした。
          いずれにせよ全然ネットに残っていない情報ばかりなので感動しました!こちらこそありがとうございます!

  3. 匿名 より:

    ソフトプロってファミコン世代なら少なからず知ってる人多そうなのに何か謎メーカーみたいですね。こういう案件こそ4ST(https://www.youtube.com/channel/UCBGx3CFw0jQLi2_K0QyB_cQ)に尋ねたら凄い発見をしてくれそうですね!

    1. コメントありがとうございます。ほんと秘密結社みたいで情報が残ってなかったのですが、なんとこの記事に元ソフトプロの方や有識者の方が書き込んでくださいましてソフトプロの秘密がこの次の記事で暴かれております笑
      世に残っていない情報が書かれていますので良かったらチェックしてみて下さいね😊4STさんは掘り下げ方がすごいですよね、よく見させていただいてます!本業が声優なのも納得の動画ですよね!

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