旧パソ子をカスタムする

 

この、NECのVersaProVK-17HB-D(以下旧パソ子)はわたしが割と長く連れ添った相棒である。旧パソ子は12.1型ワイドTFTカラー液晶で軽量小型なのに一昔前はけっこうな高性能CPUだったcore i7-2637Mが搭載されていて、さらに有線LANと無線LAN対応でUSBスロットも3つついているという便利パソコンだったりします。

この旧パソ子は5年ほど前、以前使っていたパソ子が壊れたのを気に中古で2万円と格安で購入しました。メモリを2GBから4GBまで増やしたので結構サクサク動いて普段使いには困らない感じだったのですが、Windows7からWindows10にアップグレードをしたら…更新の度に徐々に重くなっていったんですよね。

まぁ、もう発売から10年は経つし仕方ないかなぁと思ってニューパソ子を買ったわけなのですが、ニューパソ子はゲーミングPCだけあってピカピカ光るんですよノートパソコンなのに。わたしはかっこいいと思うけど、お客様の前で開くのには若干地味くらいな旧パソ子の方がいいですからね。

って事で旧パソ子を使う用事があったので久々に開いてみたのですが、ハードディスクから異音がして読み込みが劇的に遅くなっていたのです…今までの経験上、こうなるとパソコンの寿命は近いのですが、この旧パソ子がこんな風になるまでそのままだったのには訳があるんです。それは、

 

このパソ子は分解が難しい

 

んですよ。なんせ分解するのにキーボードを剥がしますからね。外すではなくて剥がす…小型軽量だけあってバラすのもめんどくさい…先駆者の分解記事をみて、ああこれはやりたくねえなぁなんて思っていまして…もうちょっとねぇ裏蓋をカパって外せばハードディスクが見えるくらい簡単ならとっくにSSD換装していたんですけどね。

しかしながら、このまま黙っていても最早旧パソ子は死ぬのみ。データはニューパソ子に移行しているので壊れてもいいからと覚悟を決めて本日は旧パソ子のSSD換装手術を行いました。

 

 

で、けっこうお得意様となっているパソコン工房さんでSSDとSATA→USB変換ケーブルを買ってきました。ただ、これだけハードディスクが弱っているとクローンって作れるんですかね…まぁそこはやってみなくちゃわからない。

 

ドスパラのノートpcをパワーアップする

 

ハードディスクのクローンをSSDで作って換装するのは以前書いたこちらの記事の通りなので詳細は割愛します。で、最初にクローンを作る作業で早速トラブルが発生。

 

 

たかだか100GBのデータを移行するのにおよそ2時間、しかも終わり側にこんな恐ろしいメッセージが出まして…データが無効だと…しかしちゃんとDドライブとして認識しているし中身も移っているので換装作業を行うことにしました。

 

 

電源を落としてパソ子をひっくり返します。このパソ子、やたらネジが多いしネジの大きさが違うという罠まであるんですよね。ネジを外しながらどこがどのネジかちゃんと確認しながら作業をしていきます。

 

 

外周のネジを全部取ったらひっくり返して表に戻し、タッチパッドを外していきます。この地点で変なパソコンですよねそのまま裏返し状態でバラせるような作りにすればいいのに。ただ、軽量小型のパソコンってそうしたいがためにけっこう無理やりな作りになっているんだよなぁ。ちなみにこれ撮影し忘れたと思って慌てて戻したら、コネクターを逆に刺しちゃったんですよね。すぐに外したけども…

ここまで外してもハードディスクが外せないので次の分解工程へと入ります。

 

 

タッチパッドを外したら噂のキーボードを「剥がして」いきます…最初に言った通りこれが旧パソ子を分解する上での最難関作業で、見ての通り薄っぺらいアルミ板にキーがペタって貼り付けてあるだけなんですよね。それが両面テープで固定されているのでそれを慎重に剥がしていきます。むりくり引っ張ったりするとここですぐキーボードが死ぬのですよ…

 

 

で、ハードディスクを外してSSDを取り付けるもまさかの認識不可でした…データが無効って出てたからなぁ…仕方がないからこの無骨な状態でSSDの初期化をし、またクローンの作成をする羽目に…キーボードの歪みっぷりが酷いのですが、これはまた組み立てるときに両面テープを貼って矯正します。

で、ハードディスクの調子が悪いのもあるのですが、そう言えばUSBポートも接触不良な部分があったのを思い出し次は違うUSBポートにSSDを挿してクローンを作成してみました。結果、時間はかかったもののデータ無効のエラーが出ることなく無事にクローンが作られました。

 

 

電源を落とし再度パソ子にSSDを換装して電源を入れたら無事に認識されました。あぁ良かったと思いながら今度は慎重にパソ子を組み立てていきます。キーボードの裏に両面テープを貼りながら戻す…で、組み立て終わって起動チェック。はい、

 

 

タッチパッドとステータスランプが死んでました笑

 

原因はおそらくですがタッチパッドのコネクタを逆に挿したから死んでしまったのでしょう。撮影用とすけべ心が出たのが仇となったようです笑。まぁ別に普段からタッチパッドは使っていないし、ステータスランプもなきゃ無いでいいですから…

他の部分は特に問題がないし、SSD化して快適に動くようになったのでこれはこれでいいかなぁと思いました。ただ、ずっと避けてきていただけあって難易度は結構高かったですね。このキーボードを剥がすパソコンって解体するの考えてないですよねやっぱり笑

と、言うわけで旧パソ子の延命に成功したおよでした。10年くらい前のパソ子でも意外とメモリ増設とSSD換装だけで快適になったりしますので、チャレンジしてみる価値は結構あると思いますよ。ただ、軽量小型ノートパソコンはやっぱり軽量小型のためにわけわかめな作りになっていることが多いと思うので注意が必要ですね。

まぁパソコンのケーブル・コネクタを逆に挿すと死ぬのは昔からですからね…皆様も分解の際はうっかりミスの無いようお気をつけ下さい笑

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