予言書読書

皆さんは予言預言の違いって解りますでしょうか?わたしはわからなかったので調べてみた所、予言は「未来を予測して言う言葉」、預言は「神の霊感に打たれた者が言う言葉」とありました。つまり占い師みたいな人が未来はこうなりますよーって予想するのが予言で、宗教なんかの偉い立場の人がみんなの前で神様はこう言ってるんだぞ!みたいに言うのが預言なんですね。読みは同じだし字も似ているけど、予言と預言では全然意味が違ってくるんですな。

 

そんなわけで、最近は従順にステイホームをしてゲームのことばかり記事にしていたのですが、いい加減ゲーム、しかもファミコンのレトロゲームではニッチな需要しかないですからね。もうちょっとみんなが興味を持つような事をたまには書いてみようと思って、

 

 

 

 

1980年代の漫画を買ってきました笑

 

AKIRA(アキラ)は映画にもなっているし知っている人も多い名作ですよね。AKIRAは大友克洋先生による日本の漫画、およびそれを原作とするアニメ映画で、漫画は1982年から1990年まで週刊ヤングマガジンにて連載されていました。漫画は全6巻、全120話で漫画連載途中、アニメ映画制作のために休止しています。

 

ざっくりとしたストーリーを解説すると、1982年関東地方で「新型爆弾」が炸裂し、東京は崩壊。これが引き金となり起こった第三次世界大戦から、世界は再建の途上にあった。時は流れて舞台は2019年の「ネオ」東京。崩壊ののち放置状態だった旧市街(かつての東京)でも、2020年の東京オリンピック開催を機に、都市再開発が進められようとしていた。主人公金田は暴走族で、旧市街地へ続く遺棄されたハイウェイでバイクを走らせていた所…ここから物語が始まる。

 

このAKIRA、昔から人気があってわたしも単行本を全巻持っていたのですが、初代プレイステーションを色々セットで売ったクサカくんに高校生時代に貸してからそのまま返ってきていないんですよね。まぁ、もう新しくAKIRAを買ったからクサカくん、返さなくていいよ…いや、やっぱり気づいたら返してほしい笑

 

さて、このAKIRAをなんでまた買おうかと思ったと言うと、最近ネットフリックスにAKIRAのアニメ映画があることに気づきまして、すごい久々…恐らく20年ぶりくらいに視聴したんですよ。そしたら率直な感想が、

 

 

 

だったわけです。あれ、AKIRAってこんなよくわからない話だったっけか…?と思ってネットで調べた所アニメ映画は漫画版の3巻までのお話なんですね。よく考えたら漫画の連載中に漫画を休止してアニメ映画を作ってその後また漫画を書いて完結させているからアニメ映画が途中までなのは当たり前ですな。スタジオジブリの超名作、風の谷のナウシカも映画の後は漫画で完結させているので似ていますね。

それで、アニメ映画のおかげでしっかり話の続きが気になってしまい、ちゃっかり買ってきたので早速AKIRAを読んでいたのですが、さすが多くの人に長く愛される名作というべきか、大友克洋先生の細かいところまで書き込んであるコマはいつまで経ってもすごいなぁとしか感想が出てきませんねぇ。アニメも書き込みがやばかったけど漫画もきっちりと細部まで書き込まれています。さすが漫画の神様である手塚治虫先生が嫉妬しただけの事はありますよね。

手塚治虫先生は大友克洋先生の凄まじい画力に対して嫉妬から「あなたの描くような絵は僕にも描けるんです」と思わず言ったものの、のちに「僕はデッサンの基礎をやっていないから、こんな絵を見せられてはたまらない。一も二もなく降参する」と大友先生の画力をしっかり賞賛したという有名なエピソードがあります。

 

さて、このAKIRAですが舞台が2019年だからか、最近一部ネット界隈では「予言書」なのではないかとものすごく話題になっていました。その、予言書と言われるきっかけになった問題のコマはこちら。

 

 

 

AKIRA単行本第2巻の13ページに、開催まであと413日、そしてその右下に、

 

中止だ中止

 

と、書かれています。漫画版では2020年に東京オリンピックがあること、そしてそれが中止されることを示唆しているようなひとコマがあるという話なのですが、さらにアニメ映画版で驚かされます。

アニメ映画版だと東京オリンピック開催まであと147日の下に中止だ中止と書かれているシーンがありました。実際の東京オリンピック開催日は2020年7月24日、その147日前って2020年の2月29日。最近東京オリンピックを2021年に延期すると正式発表されたのが2020年3月24日なのでかなり近い日付ですよね。

さらに、東京オリンピックは2021年開催ですが名称は2020東京オリンピックのままだそうで、開催日は2021年の7月23日。その413日前って2020年6月5日なので、この6月5日付近でまたなにか起こるのではないか、なんて言われていたりします。

1982年に2020年東京オリンピックを予想していただけでもすごいというのに、さらにAKIRAは世の中を驚かせます。それが、AKIRA単行本第3巻の巻末に【全面予告】と見開きで書かれたこのページ。

 

 

背景が新聞記事になっているのですが、その中に、

 

WHO、伝染病対策を非難

 

って思いっきり書かれているんですね。つまりAKIRAでは2020年に東京オリンピックがあってしかもそれが中止になっておまけに伝染病の問題が起こるって書かれているわけです。そりゃ予言書って言われてもおかしくないわな…

このせいで大友克洋先生が1982年当時タイムトラベルをして2020年を見てきたんじゃないのかなんて言われていましたが、流石にそれは冗談としても2020年に東京オリンピックがあると予想しただけでもすごいですよね。まぁ、漫画の神様である手塚治虫先生が嫉妬するくらいですから、別の漫画の神様が夢枕に立って大友克洋先生になにか啓示したのかも知れませんな。そしたらAKIRAは予言書じゃなくて預言書になってしまうけども笑

 

そんな変な考察をさせるくらいやっぱりAKIRAは面白いですね。本日はゆっくりAKIRAを読む予定およでした。しっかしほんと風景の書き込みとかやばいですねAKIRA…1982年にこの景色が見えていたってことは、今の大友克洋先生には何が見えているのだろう…

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