チキントラクターVer2.0(ver1からの改良点)

・チキントラクターについての詳しい記事は下記のリンクから閲覧できます。

チキントラクター販売ver2.1

チキントラクターの効果

チキントラクター稼働記録

 

チキントラクターとは、鶏小屋に車輪を取り付けた「移動ができる鶏小屋」の事を言います。弊社が製作販売しているチキントラクターはニワトリが歩きまわれるスペースと睡眠をとったり卵を産んだりするための巣箱スペースがまとまっている一体型です。弊社のチキントラクターは車輪と人の力によって大人の男性であれば簡単に一人で移動できる設計です。

日中、ニワトリは地面の草を食べたり、地中の虫をほじくり返して食べたりするので、毎日少しずつチキントラクターを移動させると自然の草刈り機として機能します。

 

チキントラクターはエネルギーを使わないエコな草刈りトラクターとして世界中で親しまれています。

近年、欧米ではトラックに縄で繋いで移動させる巨大なチキントラクターが主流ですが、弊社では人の手で動かせる日本式のサイズでチキントラクターを製造・販売致しております。チキントラクターの除草効果は絶大です。上記の記事に詳しく書いてありますので興味のある方はご覧下さい。

 

保険代理店とIT系の所謂サービス業の弊社がなぜチキントラクターを作っているのかと言うと、単純に知り合いに「およちゃんは器用だろうからとりあえずこういうものを作ってみて」と言われたので作ってみたのがきっかけです。半分趣味でチキントラクターの製造販売を始めてからもうすぐ1年。おかげさまで数台販売することが出来ました。しかし、チキントラクターの営業をかけたり、何台か作って、稼働をレポートしているとやっぱり課題も出てきてしまいます。お客様の声で多かったのが、

 

・購入してくれた人

①重い

②屋根に頭をぶつける

③餌やりが面倒

 

・営業をかけた人

④価格が高い

⑤車輪を付けない鶏小屋で鶏の放し飼いのほうがいいのではないか

⑥自分でも作ろうと思えば作れるんじゃないこのくらいなら

 

と、いう意見を結構いただきました。それに対する弊社の取り組まなければならない課題が、

 

①外で使い、害獣が襲ってきても壊れないくらい頑丈に作ってほしいという開発段階の要望を叶えるとどうしても重くなってしまうんですよね。しかし、去年1台が台風の時に濁流に飲み込まれかなりの距離を流されましたが発見した時はちょっと汚れていたくらいで無傷だったのには驚きました。

動かす時に重いのを解決するためにタイヤをバギーのような大径にした所、動かすのが楽になったとの事。それでも女性や子供は一人では動かせなかったのでそこを課題にする。

 

②担ぐ取っ手がある方に屋根が伸びているので気を抜くと頭をぶつけてしまうとの事。これは要修正箇所ですね。

 

③春と秋は地面の草や虫を取って食べているのでそんなに餌やりの必要性を感じないけど夏場はとにかく水やりが必要、餌も配合飼料を与えないと鶏が卵を産まなくなってしまうので、卵を採取するためにきちんと食べさせたい。しかし、現在のドアだと大きく開けると鶏が脱走してしまうので餌やりの簡素化、ドアの工夫が必要。

 

価格が高ければ高いほど購入するのに意味がないと商品は売れません。ってことはチキントラクターが高いと言われるのはその金額に見合った価値を見いだせていないからなんですよね。そもそもチキントラクターって何を目的として設置するのか、その意味が弱かったりします。例えば草刈りのためなら草刈り機や薬剤を使ったほうが圧倒的に早いし、卵が目的なら別に鶏小屋を移動させなくてもいい。では何故チキントラクターを置くのか、と言うことを製作者側がきちんと考えなくてはならない。もともと万人受けする商品ではないですが、買っていただいた方にはきっちり役立てていただけるようしたいですね。

 

⑤鶏の除草効果を望むなら柵を立てて鶏を放し飼いにして、夜だけ小屋に戻せばいいという意見も結構いただきました。たしかにそうなんですが、チキントラクターの利点として「鶏を常時監視しなくていい」というメリットがあるんですよね。小屋の中に鶏がいるので、常に監視していなくても害獣に襲われる心配がないです。あとは、放し飼いだと余計な部分まで鶏が突っついてダメにしちゃうことはありますよね。鶏ってとにかくなんでも突っつきますから。そういう利点をもっとアピールしなければなりませんな。

 

⑥DIYが好きな人なら確かにチキントラクターを作れるだろうなぁ…弊社のサイトにチキントラクターと検索してたどり着いている方は恐らく作り方を探している人だと思いますし。って事で逆にチキントラクターをキット化して、そんなに難しくない作業で作れるように出来ないかと考える。

 

ちょっとずつチキントラクターを動かすことで畑の雑草がどんどん無くなっている様子

これらの意見を尊重し、今年に入ってからチキントラクターのバージョン2の制作を開始いたしました。製作者はバージョン1に引き続きわたしと、大工歴20年超の大ベテランな「近所のかずくん

まだ、今の時期だと夜は鶏の体調がちょっと不安なので稼働実験開始を暖かくなってくる5月に設定して、販売開始もその時期にあわせるべくあれこれ考えながら新しいチキントラクターを作り出しました。

 

 

 

 

まず、120cm×120cmの大きさだったフレームを120cm×90cmに。取っ手側の幅を30cm絞ることでより持ちやすくチキントラクターを移動しやすい形に変更。そしてデザイン性を高めるためにフレームを塗装しました。写真は塗装したばかりだったので明るい緑に見えますが、乾くとダークグリーンになります。見た目がオシャレになるのもそうなんですが、やっぱり塗装していたほうが劣化しにくくフレームの持ちが良いですしね。

 

 

 

正面のドアを1枚から観音開きタイプに改良。餌やりのために小さく開けたほうが便利ですから。屋根材も向きを90度変え、トタンからよりデザイン性の高いウッド調に変更しました。厚めにクリアを吹いているので耐水性はきっちりあります。

 

 

 

裏側。バージョン1は屋根を大きく開けることが出来ましたがバージョン2はドアが手前にパタッと倒れる仕組みです。

 

 

 

このような感じで開けられます。ドアと2階部分にワイヤーを取り付け、開けた時に2階部分が少し手前に傾くように工夫します。そうすると2階部分で生んだ卵が手前に転がってきて回収しやすくなります。鶏は狭い部分にギュッと納まる修正があるので、2階部分は区切りも設置する予定。

 

 

カラーリングはウッド調とダークグリーンのツートンでバージョン1よりかっこいい感じに仕上がったと思います。網の部分にはパネルをはめ込んで密閉できるようにします。と、いうのもバージョン2のコンセプトは「汎用性」を意識して作っているからです。2階部分も外せるように作っているのはチキントラクターだけではなく移動式物置、移動式資材置き場にもなるようにしたいと考えています

そしてこれを6面にバラせるように作りキット化して、親子や地域でのチキントラクター制作がコミュニケーションツールになる様にしていきます。この汎用性、デザイン性、コミュニケーション性が弊社チキントラクターの付加価値になり、バージョン1より価値を見いだせる商品になるように鋭意開発中です。バージョン1もチキントラクターとしてはしっかりと使命を果たすのですが、より使いやすく改良していきます。

 

あとは、タイヤのギミックもチキントラクターを上に上げればタイヤが設置されて後ろに押せばタイヤが戻るギミックを考えていたり、テコの原理を使って女性や子供が一人でもチキントラクターを動かせるように…と、考えてはいるんですが近所のかずくんが関東へ長期出張に出てしまったので完成まではもうちょっと時間がかかりそうです。

 

今回、製作途中ですがチキントラクターを記事にしたのは、チキントラクター稼働記録の記事でバージョン2作成中と書いてあるのにどうなってるのー?と聞かれたからです。報告が遅れてすみません…新型の販売は5月を目標に作っていますのでそれまでしばしお待ち下さい。完成したらまた記事にしますのでよろしくお願いします。

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